来週は梅雨前線が北上傾向 太平洋側で大雨のおそれも
2021年6月21日(月)16時36分 ウェザーニュース
2021/06/21 16:31 ウェザーニュース
週後半からは、梅雨前線が北上傾向で、週明けは西日本や東日本の太平洋側を中心に強雨や大雨のおそれが出てきました。ただ、どのタイミングで、どの辺りまで北上するかの予想が難しくなっています。
太平洋高気圧と気圧の谷の動向に注目
週明けの気圧配置
梅雨前線の動きを見極める上で重要なのが、日本の南東海上に勢力を広げる「太平洋高気圧」と、朝鮮半島付近の「上空の気圧の谷」の動向です。
現在は気圧の谷の存在によって、太平洋高気圧がなかなか勢力を西へ拡大できない状態になっています。このため、梅雨前線は西日本方面ではあまり北上せず、東日本方面で北上する傾向です。
高気圧の勢力や気圧の谷の動きの予想は難しく、少しの変化で梅雨前線の位置も大きく変わってきます。日毎に予測が変化する可能性が高いため、特に週末以降の梅雨前線の動向はこまめに確認するようにしてください。
週明けは大雨になるおそれも
関東以西の10日間予報
21日(月)時点のウェザーニュースの予想では、24日(木)頃までは前線が南の海上に停滞するものの、25日(金)頃は太平洋高気圧の勢力がやや強まって東日本方面で前線が北上すると見ています。東京など関東では雨の降る可能性があるため注意が必要です。
西日本方面の前線の北上は、27日(日)頃からになると見ています。
太平洋高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になって、週明けは西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨となるおそれもあります。早めに大雨への備えを行ってください。