台風5号(チャンパー) 梅雨前線活動への影響に注意
2021年6月24日(木)16時25分 ウェザーニュース

2021/06/24 16:21 ウェザーニュース
台風5号(チャンパー)は24日15時現在、マリアナ諸島付近にあって時速10kmで北北西に進んでいます。今後はやや発達しながら北に進み、26日(土)から27日(日)にかけて小笠原諸島や伊豆諸島付近を暴風域を伴って通過する予想です。その後は進路をやや東寄りに変えて28日(月)には温帯低気圧に変化する予想です。
▼台風5号 6月24日(木)15時
存在地域 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 10km/h
中心気圧 992hPa
最大風速 25m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35m/s
梅雨前線活動への影響に注意

28日(月)9時の予想天気図と12時間雨量の予想
台風本体が接近する小笠原諸島では雨風が強まり荒れた天気にある恐れがあります。早めに荒天への対策をしておくと安心です。
また台風5号の北上に伴って南岸に停滞していた梅雨前線も本州付近まで北上する見込みです。台風がもたらす暖かく湿った空気が梅雨前線を刺激して活動が活発になり、太平洋側のエリアを中心に強雨・大雨になる恐れがあります。台風の進路や前線の動向についてはまだ不確実性があるので、こまめに最新の情報を確認してください。
今年6月発生の台風は2つめ

平年の台風発生数
台風が発生するのは今月12日(土)に発生した台風4号以来10日ぶりで、今年6月では2つめの台風発生です。
6月の台風発生数の平年値は1.7個ですので、複数個の台風が発生すること自体は珍しくはありません。この時期の台風は仮に日本に近づかなかったとしても、暖かく湿った空気が梅雨前線を刺激し、日本にも大雨をもたらすことがあるため油断はできません。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風5号の名前「チャンパー(Champi)」はラオスが提案した名称で、由来は「赤いジャスミン」の花です。