6月まとめ「遅い西日本の梅雨入り」 梅雨明けは?

2019年6月29日(土)14時12分 tenki.jp

今年の梅雨入りは東海から東北北部は、ほぼ平年並みでしたが、九州北部から近畿は記録的に遅くなりました。7月に入ると、本州付近で梅雨前線の活動が活発化し、大雨の恐れがあります。

九州北部〜近畿が記録的に遅い梅雨入り

6月7日ごろに東海、関東甲信、北陸、東北南部が一斉に梅雨入りし、15日ごろには東北北部も梅雨入りの発表がありました。一方、九州北部、中国、四国、近畿の梅雨入りは6月26日ごろと統計開始以来、最も遅くなりました。(四国や近畿は1963年の特定しない年を除く)
東日本や北日本では、湿った空気や上空の寒気の影響で、雨の降る日が多くなったものの、梅雨前線はなかなか本州付近まで北上せず、西日本では晴れ間の広がった日が多くなりました。6月1日から28日までの降水量は、東京都心で216.5ミリとこの期間の平年の降水量(154.3ミリ)の1.4倍になりました。一方で、福岡市は86.0ミリと平年(227.7ミリ)の半分以下で少雨となりました。

沖縄の降水量は平年の2倍近く多く

梅雨前線の影響が長引いた沖縄では、梅雨明けが6月29日ごろと平年より6日遅くなりました。梅雨入りが発表された5月16日から6月28日までの降水量は那覇市で711.0ミリと、この期間の平年の降水量(379.0ミリ)の2倍近くになりました。
(※なお、梅雨入り・明けの時期は、秋に再検討され、見直されることがあります。)

7月は?

7月前半は、本州付近に梅雨前線が停滞し、九州から東北で雨の降る日が多いでしょう。前線の活動が活発になりやすく、大雨に警戒が必要です。
7月後半になると梅雨前線は東北付近に停滞しやすくなるでしょう。九州から近畿は太平洋側を中心に晴れる日が次第に増えそうです。平年の梅雨明けは九州南部は7月14日ごろ、九州北部は19日ごろ、四国は18日ごろ、中国や近畿は21日ごろです。今年の梅雨明けは平年より大幅に遅れることはなく、梅雨の期間が極端に短くなる可能性があります。東海や関東甲信は平年の梅雨明けは7月21日ごろで、今年は今のところ平年並みかやや遅くなる可能性があります。

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