北海道 今年の夏はどうなる?台風の動きにも注意を!

2022年7月2日(土)15時5分 tenki.jp

昨年は記録的な高温や少雨となった7月の北海道。今年はどうなるのか。最新の季節予報などをもとに解説します。また、気になる台風第4号の北海道への影響も考えてみました。

暑い夏に。特に7月中旬までかなりの高温に注意!

先月30日に札幌管区気象台から発表された向こう1カ月予報では、上空に南から暖かい空気が流れ込むため、気温は平年より高めと予想しています。特に、同じ30日には早期天候情報も発表され、6日ごろからの数日間はかなりの高温が予想されるとのことです。このため農作物や家畜の管理、健康管理等に十分な注意が必要です。
例年北海道では、太平洋高気圧が北日本まで勢力を強める7月下旬から8月にかけて大気下層で南西の風が吹くようになり、この風が山から吹き下ろす道東方面の内陸や札幌周辺などで気温が顕著に上がり、高温となるケースが見られるようになります。札幌では7月下旬から8月上旬にかけての日最高気温の平年値が27度前後ですが、昨年は7月中旬から8月上旬にかけてほとんどの日で30度を超え、内3日間、35度以上の猛暑日となりました。本州方面に比べすごしやすいといわれる北海道の夏ですが、それでも熱中症などの対策は万全にしたいものです。

オホーツク高気圧の動向にも注目

暑い夏も、上空の偏西風など何らかの影響でオホーツク海高気圧が強まると、太平洋側を中心に気温が下がり、状況によっては日照不足を招くこともあります。グラフは昨年7〜9月の道東・帯広における日最高気温と日平均気温の経過図です。7月中旬から気温がグングン上がり、猛暑日となる日もあった帯広ですが、赤丸でくくった8月上旬から中旬には日最高気温、日平均気温とも平年を下回る日が多くなりました。原因はオホーツク海で高気圧が勢力を強め、比較的冷涼な風が太平洋上から十勝平野に流れ込んだことでした。特に日最高気温が15.3度にとどまった8月10日は10月中旬並みに相当する涼しさとなりました。幸いにもこの高気圧は8月下旬には勢力を弱めて暑さが戻り、顕著な影響は見られませんでしたが、今年の夏もオホーツク海高気圧の動向には注目したいところです。

台風第4号の動きに注意を!

気象庁の発表によると、台風第4号は2日12時現在、南大東島付近にあって、今後北上する見込みです。その後5日頃には進路を東に向け、本州方面に近いエリアを進む可能性があります。現状では予報円がまだ大きく、進路予想が難しいといえそうですが、週明け以降は本州方面と北海道を結ぶ交通機関などに影響の出る恐れがあります。また現状の進路図にはありませんが、来週後半には台風が進路を北に変えるコースを取ると北海道にも直接の影響が発生する可能性があり、遠方から入るウネリの影響で海のレジャーや海上交通等に影響の出る可能性も考えられます。今後、最新の台風情報にも留意してください。

tenki.jp

「北海道」をもっと詳しく

「北海道」のニュース

「北海道」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ