ビル風の影響か 今朝は東京都心で傘の破損多数

2019年7月4日(木)16時30分 ウェザーニュース


2019/07/04 16:38 ウェザーニュース

今日4日(木)朝の首都圏は梅雨前線の影響で雨となり、通勤・通学には傘が欠かせない状況となりました。
沿岸部を中心に風が強まったことで、傘を破損してしまったという声が聞かれたことから、ウェザーニュースは緊急調査を実施。関東南部や静岡県あわせて1000を超える回答の結果、5%弱の方が“傘が破損した”と答えています。

沿岸部+都心周辺で傘の破損が目立つ

今日4日の最大瞬間風速と風向/“傘が破損した”報告

地図にプロットした分布を見ると、沿岸部で“傘が破損した”回答が目立ち、そのエリアでは瞬間的に20m/s前後の強風が吹いていたことがわかります。
ただ、東京都内に関してはやや海から離れた場所にも“傘が破損した”という回答が見られます。
考えられる要因の一つが地形。そしてもう一つが「ビル風」です。

「ビル風」で局所的に風が強まる

イメージ図:ビル周辺での風の流れ

オフィス街などを歩いたときに、強い風「ビル風」を受けたことがある人も多いと思います。
これはビルなどの建物を風が吹き抜ける時、建物に邪魔された流れはビルを迂回し、元々ビルの外側を吹く風と合わさるような形で風が強まったもの。条件によっては1.5〜2倍程度の強さになることがあります。
今朝の最大瞬間風速が16.7m/sを観測した東京都心でも、ビル風によって局所的には沿岸部と同様、瞬間的に20m/s前後に達してもおかしくない状況だったと考えられます。

ビルの角や間は特に注意 風が急激に変化

特に風の弱いビルの風上側から側面に出ると、急激に風が強まって、傘を破損するケースが考えられます。また、ビルとビルの間は、両方のビルによる影響を受けることがあります。
傘を飛ばされると、周囲の方へ危険を及ぼすこともありますので、平均風速が10m/sを超えるような風の強い日は十分な注意が必要です。

週末は沿岸部では風が強まる可能性

この先一週間を見ると、関東では今朝のように広い範囲で風が強まる日はなさそうです。
ただ、6日(土)早朝は沿岸部を中心に雨で風がやや強まる予想ですので、土曜日早い時間に外に出られる方は注意をしてください。


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