台風が明日3日に九州最接近 鉄道に遅れの恐れ

2018年7月2日(月)22時0分 ウェザーニュース


2018/07/02 22:13 ウェザーニュース

7月2日(月)21時現在、強い台風7号は奄美大島の西の海上を北上しています。

台風7号 7月2日(月) 21時現在

 存在地域   奄美大島の北西約190km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北北東 25 km/h
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
台風7号は今夜以降も北上を続けます。明日3日(火)朝には五島列島付近に達したあと、北東に進路を変えて4日(水)かけて対馬海峡から日本海に進む見込みです。
その後は、5日(木)には温帯低気圧に変わり、北日本方面を通過する予想です。

【奄美】今夜にかけて大荒れに

台風の北上に伴い、奄美では今夜にかけて活発な雨雲が次々と通過。
1時間に50mmを超えるような激しい雨に加え、瞬間的には35m/sを超える暴風が吹く恐れがあります。
土砂災害や道路冠水、暴風による倒木、飛来物などに警戒が必要です。
▼予想される最大風速(最大瞬間風速)
 25m/s(35m/s)
▼予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
 沖縄本島地方 8m
 奄美地方   7m
▼予想される雨量(多いところ)
 1時間雨量  60mm
 24時間雨量  200mm

【九州】3日は北部に接近、南部も大雨に警戒

今夜遅くには台風の外側の活発な雨雲が九州にかかり始め、明日3日(火)午前中は、九州の広い範囲や四国の太平洋側で強い雨に見舞われます。
特に台風に向かって吹く南よりの風が山にぶつかることで、九州・四国の太平洋側山沿いで雨の量が多く、200mm前後に達するところがあり、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
台風に近い長崎県や鹿児島県など、九州の東シナ海側は明日3日(火)朝の通勤・通学時間帯に風雨が強まり、鉄道のダイヤに乱れが出ることが考えられます。また、午後も北部で風雨強まって、遅れや運転見合わせが発生する可能性も。無理な移動は控えるようにしてください。
▼予想される最大風速(最大瞬間風速)
 九州北部 25m/s(35m/s)
 九州南部 23m/s(35m/s)
▼予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
 九州 7m
▼予想される雨量(多いところで)
 1時間雨量  50mm
 24時間雨量  200mm

ジェット気流に乗れず遅い速度で移動中

沖縄付近を通過した後も速度は上がらず、2日夕方の段階では時速20kmと自転車並みのスピードで北上を続けています。なかなか速度が上がらない訳は上空の風の流れです。
台風は自力ではあまり動けず、上空の風の流れに乗って移動します。現在は夏の太平洋高気圧が勢力を強めているため「ジェット気流」と呼ばれる強い西よりの風が北海道付近まで北上しています。台風を動かすのは、太平洋高気圧の周辺を吹く弱い風しかなく、遅い速度が続いているのです。

台風の名前「プラピルーン」

Prapiroonとは、タイの言葉で「雨の神」の意味。
台風の名前は、「台風委員会」(日本ほかアジア地域14カ国等が加盟)などが提案した名前が、あらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。


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