近畿から関東甲信、東北にも発達した雨雲や雷雲 どしゃ降りの雨も 竜巻注意情報発表
2023年7月10日(月)16時6分 tenki.jp
きょう10日は大気の状態が非常に不安定で、九州北部だけでなく、近畿や東海、北陸、関東甲信や東北にも発達した雨雲や雷雲があります。どしゃ降りの雨となっている所も。これらの地方では竜巻注意情報が発表されている所があり、局地的な激しい雨のほか、竜巻にも注意が必要です。
どしゃ降りの雨や落雷も
きょう10日は、梅雨前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や、地上付近の気温が上昇している影響で、広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。記録的な大雨となっている九州北部のほか、近畿や東海、北陸、関東甲信や東北でも雨雲が発達しており、雷雲も見られます。
1時間降水量は、大阪府熊取町23.5ミリ、長野県上田市菅平22.0ミリなど、どしゃ降りの雨となっている所もあります。
また、「竜巻注意情報」が発表されている所もあり、竜巻などの激しい突風がいつ発生してもおかしくない気象状況となっています。
今夜にかけて激しい雨、竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうなど要注意
今夜にかけても雨雲や雷雲が急発達して、どしゃぶりの雨や雷雨となる所があるでしょう。局地的には道路が川のようになるほど「激しい雨」が降りそうです。晴れていても急に降りだす激しい雨や竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうに注意が必要です。
車の運転は道路が冠水したり、ブレーキが効きにくくなったりすることがありますので、いつも以上に慎重になさってください。
帰宅の際は、雨雲レーダーで最新の情報をチェックするとよいでしょう。
竜巻の発生しやすい気象状況
竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。
①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。
また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。
竜巻から身を守る行動とは(屋内)
屋内にいる時に、竜巻が接近してきたら、窓や壁から離れてください。家の1階の窓のない部屋に避難しましょう。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引いてください。雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。頑丈な机やテーブルの下に入り、身を小さくして、頭と首を守る姿勢をとってください。
竜巻から身を守る行動とは(屋外)
屋外にいる時に、竜巻が接近してきたら、なるべく頑丈な建物の中に避難してください。体を小さくするなど、できるだけ低い姿勢で頭と首を守りましょう。物置や車庫、プレハブの建物への避難は、建物自体が飛ばされてしまう可能性があるので、とても危険です。また、避難する建物へ向かう際は、強い風によって、屋根瓦などが飛んでくるおそれもありますので、十分注意してください。電柱や樹木など、突風にあおられて倒壊する可能性がありますので、近づかないようにしてください。
もし、どうしても避難できない場合は、無理をしないで、物陰や、水路などのくぼみに、身を伏せましょう。