口永良部島 古岳で火山性地震がさらに増加 警戒すべき範囲が拡大 気象庁

2023年7月10日(月)17時35分 ウェザーニュース

2023/07/10 17:13 ウェザーニュース

鹿児島県・大隅諸島の火山、口永良部島(くちのえらぶじま)では噴火警戒レベル3(入山規制)が発表継続中です。
古岳で火山性地震がさらに増加していることから、古岳においても噴火の可能性があると考えられ、警戒すべき範囲が古岳側にも拡大されました。
新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
屋久島の西にある口永良部島では、2015年5月に新岳火口で大きな噴火が発生して火砕流が海岸に達し、噴火警戒レベル5に引き上げられた時期がありました。今月は地震の回数が増加していて、昨日26日(月)には過去10日間の地震回数が100回に達したためレベル1からレベル2に引き上げられていました。今後の火山活動に警戒してください。

古岳火口も数百年前まで噴火を繰り返す

口永良部島では有史以降は新岳での噴火活動が活発です。
古岳火口は、堆積物による年代測定法によると、数百年前まで火砕流を伴う噴火が発生していたと考えられています。有史以降では噴火は確認されていませんが、火口からの噴気はたびたび確認されています。
「古」という名が付いているものの、火山という時間スケールでみるとさほど古いとはいえません。

火山活動の状況及び予報警報事項

口永良部島では、古岳付近の浅いところを震源とする火山性地震が6月下旬頃から多い状態となっていましたが、昨日9日(日)からさらに増加しており、振幅もやや大きくなっており、FDKL(京)観測点上下動成分で100マイクロメートル毎秒を超える地震も時々発生するようになっています。火山性地震は、昨日9日(日)は151回、今日10日(月)15時まで164回(ともに速報値)発生しています。
このことから気象庁は、新岳に加え、古岳においても噴火の可能性があるとしています。
なお、本日の噴煙の状況は雲のため不明です。
GNSS連続観測では、6月下旬頃から一部の基線において山体の膨張を示すわずかな伸びの変化が認められている可能性があります。
▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
 鹿児島県屋久島町

防災上の警戒事項等

新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
画像出典:海上保安庁

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