民主党討論会で拍手を浴びた“女性版オバマ” カマラ・ハリスとは何者か

7月11日(木)6時0分 文春オンライン

 大阪G20にトランプ米大統領が向かう最中、6月26日から2日間の日程で行われた野党・民主党のテレビ討論会。当初は支持率でリードするバイデン前副大統領(76)とサンダース上院議員(77)の一騎打ちになると見られていたが、現地メディアが「この日の勝者」と伝えたのは、黒人女性のカマラ・ハリス上院議員(54)だった。



オバマ氏より3歳年下のハリス氏 ©共同通信社


「あなたは差別撤廃のためのバス通学(制度)に反対するよう働きかけた。カリフォルニアのある少女は毎日、そのバスで学校に通っていた。少女とは私のことです」


 討論会中盤、バイデン氏にそう切り出したハリス氏。70年代、人種差別解消のため、黒人居住地域の子どもをバスで白人居住地域に通わせる制度があった。ところがバイデン氏は当時、バス通学の強制に反対していたという。この点を追及され、バイデン氏は「質問が聞こえない」と防戦一方。ハリス氏は聴衆から大きな拍手を浴びたのだった。


 1964年、カリフォルニア州生まれのハリス氏。スタンフォード大教授でジャマイカ人の父親と、乳がん研究者でインド人の母親の元に生まれた。だが、幼い頃に両親は離婚。母親と妹と3人、討論会でも語っていたように、黒人居住地域で小学校時代を過ごしたという。



“女性版オバマ”ハリス氏の経歴


“完璧主義”と指摘されるハリス氏だが、自ら唯一の失敗と認めるのが司法試験に一度落ちたこと。それでも03年からサンフランシスコ地方検事を務めた後、11年には女性初、黒人初のカリフォルニア州司法長官に就任。プライベートでは、14年にロサンゼルスの大手法律事務所幹部の白人男性と結婚している。


 政界進出は17年。黒人女性としては史上2人目の上院議員だ。元検事ならではの“訴追的”と言われる尋問手法で、ロシア疑惑ではセッションズ司法長官(当時)らを厳しく追及し、一躍脚光を浴びた。


 今年1月、大統領選への出馬を表明すると、僅か1日で150万ドルの献金を集めたという。これまで人種差別・性差別・賃金格差の是正を訴えてきたハリス氏。最近もトランプ氏を「訴追する」と強気の姿勢を崩さない。


“女性版オバマ”ハリス氏が打倒トランプ氏に名乗りを挙げるか。指名候補を選出する全国大会まで残り1年だ。



(近藤 奈香/週刊文春 2019年7月11日号)

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