梅雨末期の大雨は週末にかけて東北へ 災害級の大雨に早めの備えを

2023年7月11日(火)17時5分 tenki.jp

梅雨前線の北上と共に、梅雨末期の大雨は次第に東北方面へ。あす12日と15日頃をピークに日本海側で大雨が予想されます。特に15日頃は秋田県で過去にないような大雨が予想され、災害への備えが必要です。

東北は日本海側を中心に梅雨末期の大雨に警戒

東北地方は梅雨前線や湿った空気の影響で、週末にかけて雨が続く予想です。
特に、あす12日(水)は秋田県〜山形県で大雨となる予想で、山沿いでは1日の降水量が100〜150ミリに達する予想です。土砂災害や川の増水、低い土地の浸水などに注意・警戒が必要です。
その後、13日(木)の午後には一旦雨は収まる見通しですが、14日(金)午後〜16日(日)午前にかけて再び同じような地域で大雨となる予想です。次にお伝えする通り、特に秋田県では記録的な大雨となる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
気温は平年を上回り、蒸し暑い日が続くでしょう。特徴は、夜の気温が下がりにくいことです。
お休み前にコップ一杯の水分補給をしたり、就寝中もエアコンをかけるなど、寝ている間の熱中症にも気をつけましょう。

秋田県 過去最大を超える大雨の恐れ

この図は、15日(土)〜16日(日)に予想される48時間降水量の最大値と、その降水量がそれぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何%に達するのか、ということを示しています(既往最大比)。
これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。
15日(土)を中心に、既往最大比は秋田県の白神山地の南麓や森吉山周辺で130〜150%が予想され、山形県の鳥海山の南麓も100%前後が予想されます。
予想にはまだ幅はあるものの、甚大な被害の発生する可能性が高まるため厳重な警戒が必要です。
※1 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと。
※2 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.

大雨の備えを確実に

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

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