水引いた町、衛生悪化=支援物資、住民とずれも—岡山・真備

7月13日(金)16時57分 時事通信

 全世帯の半数に上る約4600戸が浸水したと推定される岡山県倉敷市真備町地区では、住民らが泥にまみれた自宅の片付け作業を本格化させている。ただ、乾いた泥が粉じんとなって舞い上がるなど衛生環境は悪く、感染症の恐れもある。各地から届いた支援物資が、いま住民が必要とする物と一致しないこともあり、女性用の下着などが不足しているとの声が聞かれた。
 「土ぼこりがすごくてマスクが手放せない」。真備町辻田の中田久さん(80)は、自宅に10センチ以上積もった泥や砂のかき出し作業に追われていた。スコップですくうたびに土ぼこりが舞い、周囲には下水のような臭いが立ち込める。酷暑の中での作業に、「くたびれた」とぐったりした様子で話した。
 全域の3割近くが浸水した真備町地区は水が引いた後、乾燥した泥などで一面が黄土色に染まった。至る所に積まれた災害ごみから腐臭が漂うなど衛生環境は悪化。車が粉じんを巻き上げて走り、視界がかすむほどだ。
 市保健所は泥や砂に細菌が混ざっている恐れがあるとして「泥に触れた手で汗を拭いたり、口を触ったりしないように」と呼び掛けている。
 支援物資が集まる真備総合公園。娘と訪れた真備町有井の女性会社員(46)は「女性用の下着は大きめのものしかなく、生理用品もなかった」と困った表情を見せた。
 市の担当者によると、避難生活の長期化も予想される中、住民が求める物は食料品から衣類へと移っている。特に女性や子ども用の下着、生理用品のほか、片付け作業で泥だらけになる靴などが不足している。
 真備町辻田の会社員小野勝敬さん(46)は「避難所などで配っているのはジャージーが多いが、この時期なのに冬用の長袖上下。水に漬かって家のものは使えないし、汚れるのはジャージーの下なので、あると助かる」と話した。 

[時事通信社]

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