<西日本豪雨>山口県と宮崎県も犠牲者氏名を公表

7月13日(金)22時23分 毎日新聞


 山口県は13日、遺族の了解が得られたとして、豪雨の犠牲者の名前を公表した。宮崎県も同日、9日に遺体で見つかった男性を豪雨の死者と発表した。


 山口県岩国市の藤井好子さん(70)は、母の介護で滞在していた市内の実家で7日、土砂崩れの犠牲となった。


 90代の母親は救出されて一命を取り留めたが、その数時間後に救助された藤井さんは帰らぬ人となった。30年来の友人の女性(72)は「亡くなった人が当初公表されなかったので、まさかと思っていた」と肩を落とした。


 同市のもう一人の犠牲者、宮本智(あきら)さん(89)は、自治会長や地域の世話役を引き受け、人望が厚かった。数年前に妻を亡くして1人暮らし。7日午前0時ごろ、同県周南市の次男が「迎えにいく」と電話で避難を促したが「今の状態ならば大丈夫だ」と返事をしたのが最後の会話となった。


 周南市の自宅で土砂崩れに巻き込まれて亡くなった河村典子さん(64)は約30年間、新聞配達を続けるなど「働き者」で知られていた。新聞販売店の元店長、松本和子さん(88)は「物静かで旦那さん思いの人だった。まだ若いのに気の毒だ」と涙を浮かべた。


 宮崎県小林市内の川で9日に遺体で見つかった市臨時職員、見越富男さん(61)は、温厚な人柄で地域でも職場でも周囲の人たちの支えになっていた。近所の女性は「いつも笑顔で怒った顔を見たことがない。地域の活動にも熱心でみんなに慕われていた。突然で誰もがショックを受けている」と悲しんだ。


 見越さんは地元のJA職員などを経て、昨年から市の野尻庁舎地域整備課で勤務していた。増水した川に流されたとみられ、司法解剖の結果を受けて同市が豪雨の死者と判断した。【古賀亮至、真栄平研、黒澤敬太郎】

毎日新聞

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