曲がっていても大丈夫? プロポーションが大事? 美味しいきゅうりの選び方

2023年7月13日(木)5時15分 ウェザーニュース

2023/07/13 05:10 ウェザーニュース

夏野菜の代表、きゅうり。緑鮮やかなきゅうりは、パリッとした食感と、涼やかな見た目で食卓を彩り、サラダや漬物に欠かせない野菜です。生でそのまま食べることが多いきゅうりは、素材そのものの味が美味しさに大きく影響します。美味しいきゅうりの選び方を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

まずは、プロポーション?

まずは、きゅうりの全体を見てください。
「曲がったきゅうりは敬遠されがちですが、実は曲がっていても味は変わりません。
それよりも、ヘタからお尻の部分までの太さがなるべく均一のものを選びましょう。曲がったきゅうりも同様です。曲りながらも全体が同じ太さのものは美味しいきゅうりの目安です。
時々、お尻の部分だけが妙に膨らんでいるものがあります。こうしたきゅうりは膨らんだ部分に種がぎっしりと詰まっていることが多く、さらに果肉も不均等に厚くなっていることがあります。また、ヘタの方も、白っぽくスカスカした感じになっていることが多く、食感がよくありません」(吉田さん)

色とイボイボも大切

他には何を見たらよいでしょうか。
「ヘタの部分から縦にくぼんだスジが入っているか確認してください。このスジが入っているものは味が良いとされています。ただし、スジといっても茶色い傷のようなものは、その部分の食感は良くないので避けましょう。
また、ブルームといって白い粉がふいたようになる品種を除き、緑色が鮮やかで表面にハリとツヤがあるものは、より鮮度が良いとされています。また、持った時に重さを感じるものは、みずみずしく水分が多めになります。
さらに、きゅうりには独特のイボイボがありますが、イボのトゲがとがって痛いぐらいのものは鮮度が良い証拠です」(吉田さん)
※イボなしのきゅうりにはトゲはありません

冷やし過ぎに注意?

買って来たきゅうりを美味しくいただく注意点はありますか。
「きゅうりにはウリ科独特の苦み成分があります。これは急激な温度変化によって出てくるので、買って来たきゅうりを冷やし過ぎるのはよくありません。野菜室で乾燥しないようにポリ袋に入れ、密閉せずに立てて入れておくと4日前後は美味しくいただけます。冷やし過ぎるとビタミンCも減少してしまいます」(吉田さん)
きゅうりは、95%が水分です。栄養成分はカリウム、葉酸を含みます。特にカリウムは体内の過剰な塩分を排除し血圧を正常に保ち、利尿効果やむくみを解消する効果があるとされています。
また、糠漬けにすると糠に含まれるビタミンB1が加わって、疲労回復効果も期待できます。暑い夏に向けて美味しいきゅうりを選びましょう。

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