<西日本豪雨>乳を廃棄の酪農家「牛も私たちも限界」

7月14日(土)12時18分 毎日新聞

断水のため手作業で乳牛に水を与える酪農家=愛媛県西予市野村町野村で2018年7月13日午後2時24分、藤河匠撮影

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 河川氾濫で5人が亡くなった愛媛県西予市・野村町地区で、牛乳の出荷が再開した。ただ、冷蔵施設が停電で一時ダウンして乳を廃棄し、今も断水で牛の飲み水が不足。酪農家は「水道が復旧しないと牛も私たちも限界」と窮状を訴える。


 野村町地区は酪農が盛んで、43戸が生乳を生産している。8割以上の35戸が停電や断水の影響を受けた。


 約30頭の乳牛を飼う山田秀志さん(64)の牛舎では、肱川(ひじかわ)が氾濫した7日朝から停電し、電動の搾乳機は使えず、乳の冷蔵保存もできなくなった。毎日乳を搾らなければ乳牛は体を壊すため、仲間が発電機を積んだトラックで地区内の酪農家を回ってしのいだ。12日に出荷を再開したものの、6日分の乳は捨てざるを得なかった。


 断水の影響は深刻だ。山田さんの牛舎では30頭の飲み水で1日約2トンの水が必要だが、トラックで水を運んでかき集めても足りない。1頭当たり毎日バケツ10杯の水を手作業で飲ませている。「被災した人の手伝いに行きたいがそれもできない。早く水道が復旧してほしい」【藤河匠、石井尚】

毎日新聞

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