<都市対抗野球>豪雨被害の故郷に闘志届け 岡山出身選手

7月14日(土)11時47分 毎日新聞

被災地への思いを胸に試合に臨む熊本県大津町・ホンダ熊本の岡崎集=千葉県習志野市新栄2の日本大学グラウンドで2018年7月14日午前9時15分、清水晃平撮影

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 第89回都市対抗野球大会で第3日の15日に登場する熊本県大津町・ホンダ熊本の岡崎集(つどい)外野手(30)は西日本豪雨で大きな被害が出た岡山県倉敷市の県立倉敷商高出身だ。一昨年の熊本地震では被害が大きい地域や避難所をチームで手伝う一方、多くの人に支えられた。「自分に何かできることがあれば」。大災害を経験したからこそ強まっている故郷への思いを胸に初戦に臨む。【清水晃平】


 豪雨の被害を伝えるニュースで映し出されたのは、高校時代を過ごした倉敷の変わり果てた姿だった。隣接する総社(そうじゃ)市の実家や両親は無事だったが、大きな被害が出た倉敷市真備町に住む親族の自宅が浸水。両親と姉夫婦は片付けを手伝うため、上京しての応援を断念した。


 中学時代に所属した硬式野球チームの監督も真備町に住んでいる。経営する石材店の一角にネットを張り、岡崎外野手も夜間の打撃練習で汗を流した思い出の場所だ。無事を確かめたくて電話したが、恩師は疲れ切った様子で「こっちは何とか大丈夫」の一言。それ以上、言葉を掛けられなかった。


 2016年4月の熊本地震では、支援の輪が広がった。当時チームは茨城県で大会に出場していたが、試合を棄権して急きょ戻った。避難所での物資運搬や崩れた家屋の撤去、炊き出しなどを手伝い、感謝された。岡崎外野手にも心配するメールや電話が多く届き、その一言一言に励まされた。「できることがあれば何でもやりたい」。大会終了後、岡山に足を運ぶことも考えている。


 今季は右手の骨折で出遅れたが、九州予選では代打で2打数2安打。15日のさいたま市・日本通運との1回戦も好機での起用が期待されている。母の真澄さん(57)からは「応援には行けないけど、今は野球に集中して頑張れ」というメールが届いた。「プレーで喜んでもらいたい」と闘志を燃やしている。

毎日新聞

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