<水難事故対策>「浮いて待て」 慌てるのは禁物、着衣水泳

7月14日(土)9時46分 毎日新聞

浮輪代わりに空のペットボトルを胸に持ち水に浮かぶ児童たち=群馬県藤岡市の市立平井小学校のプールで、2018年7月12日、神内亜実撮影

写真を拡大


 合言葉は「浮いて待て」−−。夏休みを前に、水難事故から身を守ってもらうため、群馬県藤岡市立平井小学校で12日、衣服を着たまま水に浮く「着衣水泳」の授業が開かれた。5、6年生の約60人がジャージーとサンダルを身につけ、プールで実際に浮く練習をした。【神内亜実】


 ◇静かに待つ


 藤岡市内の学校でこうした授業を開くのは初めて。この日は、水難学会の指導員でもある藤岡消防署救助隊の池田真人隊長と新井秀律副隊長の2人が指導した。


 まず誤って川や池に落ちてしまった場合はどうすればいいのか。合言葉は「浮いて待て」。あわてて泳ぐのは禁物。浮いたまま助けを待つことが大切だという。


 新井副隊長によると、「ラッコのように浮かぶには両手を広げ、胸を張って、しっかり空を見る」姿勢がいい。大の字であおむけの状態だ。身につけている服や靴は脱がない。服は体との間に空気が入って「風船」代わりに、靴は重たい足を浮かせる「浮き具」になる。ランドセルも浮き具代わりになるので手放さない。近くに空のペットボトルが浮いていればそれを使う。


 浮かんでいる時は静かに待つ。声を出そうとすると沈んでしまうためだ。


 ◇溺れている人がいたら


 一方、溺れている人を見つけた時は、自分で助けに行かず119番通報する。陸から空のペットボトルやヘルメット、ランドセルなど浮くものを投げ、声を出して励まし続ける。溺れている人はパニック状態になっているため、助けに行ってもしがみつかれ、一緒に溺れてしまう危険性があるという。


 授業を受けた折茂憲吾さん(10)は「浮くのは意外と簡単だった。もしも友達が溺れたら、自分も水に入らず、浮くものを投げて助けを呼びたい」と話した。池田隊長は「学校からの依頼があれば、いつでも講習できる。水難事故を防ぐため、ぜひ広まってほしい」。

毎日新聞

「水難事故」をもっと詳しく

「水難事故」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ