強い台風6号が沖縄本島に最接近 先島諸島は暴風雨が丸2日以上継続か

2021年7月21日(水)10時10分 ウェザーニュース

2021/07/21 10:11 ウェザーニュース

強い勢力の台風6号(インファ)は沖縄本島に最も近づいています。動きが依然として遅く、人が歩くような速度です。
10時の推定位置で暴風域に入っている所はないものの沖縄本島を中心に風が強く、最大瞬間風速は沖縄県南城市・糸数で32.3m/s、那覇市で26.9m/sを観測しています。

動き遅く、24日(土)にかけて荒天続く

今後はさらに勢力を強めながら西よりに進み、明日22日(木)以降は先島諸島に近づく見込みです。23日(金)には中心付近の最大風速は45m/sに達し、非常に強い勢力まで発達。速さは時速10km未満と遅い状況が継続するため、先島諸島では暴風雨が長時間に渡って継続します。
週末以降は次第に北よりに進路を変える予想となっています。複雑な進路を進む可能性もありますので、注意が必要です。
▼台風6号 7月21日(水)10時推定
 存在地域   那覇市の南約230km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西南西 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s

暴風雨は丸2日以上続くおそれ

雨雲レーダー

台風本体の雨雲は海上を進んでいるものの、周囲を取り巻く活発な雨雲が沖縄本島や先島諸島に断続的に強い雨を降らせています。先島諸島では今夜以降、台風の中心に近い発達した雨雲がかかるため、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。

台風の動きが遅いため先島諸島の多い所では総雨量が500mm前後に達する予想です。大規模な冠水や土砂災害の危険性が高まりますので、厳重な警戒が必要です。
また、長時間に渡る暴風雨により停電の発生や交通機関に影響が出ることも考えられます。荒天が丸2日以上に渡って継続し、海上は猛烈なシケが続く見込みです。生活への影響が長引くおそれがあるので、最新の情報をこまめに確認しながら警戒を続けるようにしてください。

台風7号は中国大陸で熱帯低気圧へ

台風7号の進路予想

台風7号(チャンパカ)は中国の華南に上陸して、勢力を落とし始めています。気象庁の予報では、明日22日(木)朝までには熱帯低気圧になると予想です。
熱帯低気圧に変わった後は再び南シナ海に進み、台風6号の影響もあって東よりに進路を変える可能性があります。念のため今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「インファ(In-fa)」はマカオが提案した名称で、花火のことを意味する語からとられています。台風7号の名前「チャンパカ(Cempaka)」はマレーシアが提案した名称で、ハーブの名前を意味する語からとられています。

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