台風5号は次第に発達 非常に強い勢力で沖縄の近海へ
2023年7月22日(土)10時10分 ウェザーニュース
2023/07/22 10:09 ウェザーニュース
7月22日(土)9時現在、台風5号(トクスリ)はフィリピンの東の海上を西にゆっくりと進んでいます。明日以降は次第に進路を北西に変えつつ、勢力を強める見込みです。
▼台風5号 7月22日(土)9時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西 ゆっくり
中心気圧 1000 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
明日以降、急速に発達する予想
気象衛星可視画像(NICT-情報通信研究機構)
まだ台風特有の雲の渦は明瞭ではなく、中心の南東側に雲がまとまっている状況です。
今後は海面水温が高く、発達に適した風の条件の海域を進むため次第に勢力を強め、雲の渦がはっきりしてくるとみられます。
気象庁の予報では26日(水)〜27日(木)にかけて非常に強い勢力で沖縄・先島諸島に近づく予想です。
進路の幅はまだ大きい
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、台湾方面に進むものが最も多く、それ以外には南シナ海を西進するものから沖縄付近を北上するものまであって、とりうる進路の幅が大きくなっています。
気象庁の予報円に入る確率は70%で、予報円から離れていれば必ずしも安心ということではありません。日が経つにつれて進路の誤差は縮小していきますので、出来るだけ最新の情報をご確認ください。
台風の暴風域に入る確率
120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。
奄美地方 1 %
沖縄本島地方 6 %
本島北部・中南部(慶良間・粟国諸島除く) 3 %
慶良間・粟国諸島 4 %
久米島 6 %
宮古島地方 39 %
八重山地方 63 %
石垣島地方 61 %
与那国島地方 63 %
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風5号の名前「トクスリ(Doksuri)」は韓国が提案した名称で、わし(鷲)を意味する語からとられています。