熱中症予防にスイカを食べると良い3つの理由
2024年7月22日(月)14時30分 ウェザーニュース

2024/07/22 14:31 ウェザーニュース
暑さも厳しくなり、夏の果物“スイカ”が似合う季節になりました。最近、スイカを食べましたか?
農林水産省の作物統計調査によると、1973年に120万トンだったスイカの収穫量は、2022年には約31.6万トンとなり、50年余りで約4分の1になっています。
収穫量が減ってきているスイカですが、夏にスイカを食べるのは、ちゃんと理にかなっているそうです。
(1)熱中症予防には適度な糖分と塩分補給
「夏は水分補給が欠かせません。スイカは水分が豊富で、エネルギーとなる糖分も含まれるため、熱中症を防ぐ効果があります。熱中症予防には塩分を補うことも必要ですが、スイカに少量の塩をかけて食べるという習慣は理にかなっています」と語るのは管理栄養士の柴田聡美先生です。
いくら水を飲んでもノドの乾きがおさまらないけれど、スイカを食べるとピタリとおさまるという経験をした人もいると思います。適度な糖分と塩分が体の脱水を癒してくれるのです。
(2)摂りすぎた水分を排出する
「スイカに含まれるカリウムは利尿作用を促すので、摂りすぎた水分を排出してくれます。夏は冷たいものを摂りすぎて胃の中でチャプチャプと音を立てている人にはカリウムが必要です」(柴田先生)
スイカは可食部100g当たり120mgのカリウムが含まれていて、カリウム源としても重要になっているといいます。
(3)血流を促し、むくみを取る
「スイカに含まれているシトルリンというアミノ酸は血流を促し、むくみを取る効果があります」(柴田先生)
夏は水分の摂りすぎで顔や体がむくんでしまうという悩みが多いのですが、そんな悩みもスイカが解決してくれます。
スイカは皮まで食べられる!?
「皮は捨てる人が多いのですが、スイカの皮の白い部分にシトルリンが豊富に含まれています。漬物にしたり、きんぴらや煮物に調理する人も少なくありません。スイカを丸ごと味わってほしいですね」(柴田先生)
熱中症の予防にも効果のあるスイカ。ただ、スイカにも含まれるカリウムは体を冷やす作用もあるので、冷え性の人や腎臓が弱い人は食べ過ぎに気をつける必要があります。これから暑さのピークを迎えます。夏の代表とも言えるスイカを食べてみてはいかがでしょうか。