エジプトでトンデモ法案可決? SNSのフェイクニュースで刑事罰の可能性

7月24日(火)12時0分 STANDBY

エジプトは2018年の「報道の自由度ランキング」で180カ国・地域のなかで161位※画像はイメージです

7月19日、朝日新聞の記者がツイートした「エジプトでとんでもない法案が可決」というニュースが、ネット上で大きく拡散された。エジプトの議会でインターネット上の情報発信についての法案が可決されたと、ロイター通信が報じたものだ。

記事によれば、TwitterやFacebookなどでフォロワー5000人を超えるSNSアカウントやブログは”マスコミ”として扱い、フェイクニュース(誤った情報)を発信したり、法律違反の教唆をしたりした場合、処罰の対象になるという。

処罰の対象になるかどうかを判断するのは大統領が任命した管理委員会で、この法案では、委員会の許可なくウェブサイトを設立することを禁止。また、委員会が既存のウェブメディアを閉鎖することや編集者へ罰金を科すことも可能だという。

このことについて、冒頭の朝日新聞記者は、

“エジプトでは2013年のクーデター後、これを批判的に報じたアルジャジーラの記者3人に対し、虚偽報道をしたとして逮捕した末に有罪判決が下されている。ツイッターやブログに対しても同様の締め付けをする恐れがある”

と、この法案可決前から、同様の動きはあったとコメント。Twitterでは、

“この本質は政府がこじつければ個人でも発言について制裁を受けるという事だよね”
“メディア認定されるとフェイクニュースを流した、大衆を扇動したと判断された場合、検挙されることに。何がフェイクニュースかを決めるのは当局。権力がいかようにもできてしまう恐怖”
“言論統制かな。「お前ら発言には気をつけろよ」というメッセージですね。
反政府的な発言もフェイクニュースと判定されるので、「知名度の高い社会的有力者」を逮捕できるようになります”
“政府の不正なんかを暴露したり
現勢力にとって不都合な真実を広めようとする者を「フェイクニュース」として徹底的に規制しようって事です”

と、政府による言論統制だと批判する声が上がっている。その一方で、

“個人SNSとメディアの境目が限りなくグレーになっているのは事実”
“驚きだけど、影響力あるから不思議ではない。今のネットはテレビとは比べ物にならないほど、パワーがあると思う”
“フォロワー(支持者)がいるのなら、影響力があるとみなすのはあながち間違いじゃない”
“個人のマスメディア化が進んでることを考えれば、いつかこういう判断が出て来るのも必然か。しかしエジプトの司法の水準が気になる”

と個人メディアとマスメディアとの境目を考える契機として、一定の理解を示すツイートもあった。

withnewsによると、この法案可決の背景には、2011年に起こった民主化革命「アラブの春」でTwitterやFacebookが使われていたことがあり、政府がこういった動きを恐れている可能性もある。ユーザーからは、

“下手にリツイートもできなくなるな”
“ネタツイが出来ないってこと?まさか。。。。そんなのツイッタの楽しみないじゃん”

と情報発信すること自体を自粛せざるを得ないという声もあるが、それだけ個人メディアの影響力が急激に強くなっていることの証左でもある。今後の動きを注視したい。

(飛鳥 進)

■関連リンク
・神田大介(@kanda_daisuke)
https://twitter.com/kanda_daisuke/status/1019791486479552512
・フォロワー5千人で逮捕も?エジプトで成立の法律がとんでもなかった
https://withnews.jp/article/f0180720004qq000000000000000W03510701qq000017715A
・Egypt targets social media with new law
https://www.reuters.com/article/us-egypt-politics/egypt-targets-social-media-with-new-law-idUSKBN1K722C

STANDBY

「デモ」をもっと詳しく

「デモ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ