台風12号　強い勢力で関東、東海に接近・上陸の恐れ

2018/07/26 16:51 ウェザーニュース

台風12号は26日(木)15時現在、沖ノ鳥島近海にあって、1時間に15kmの速さで東北東に進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/sで、少しずつ発達をしてきました。

▼台風12号 26日(木) 15時現在
　存在地域　　　沖ノ鳥島近海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　東北東 15 km/h
　中心気圧　　　980 hPa
　最大風速　　　30 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　45 m/s

27日(金)にかけてはさらに発達しながら北東に進んで、午後に小笠原諸島の父島に最も近づく見込みです。その後は北から西寄りに進路を変え、28日(土)午後には強い勢力を保ったまま伊豆諸島付近に達し、夕方から夜にかけて関東、東海に接近、上陸する恐れがあります。

関東・東海　台風接近前から雨が強まるところも

台風の周囲を吹く東よりの風の影響で、関東や東海の山沿いでは台風接近前から雨の強まるところがありそうです。
台風は暴風域を伴ったまま接近するため、関東や東海は風雨ともに強まります。
鉄道のダイヤが乱れるなどの影響も予想されるため、早めの警戒が必要です。

29日(日)以降は、豪雨被災地でも強雨注意

29日(日)は速度を落としながら日本海に達すると見られます。勢力は弱まるものの、台風に向かって南から湿った空気が流れ込む影響で、西日本では雨が降りやすく、一時的に強まることがありそうです。
豪雨による被害が大きかったエリアは、少しの雨でも新たな災害が起こりやすくなっていますので、油断ができません。30日(月)頃まで注意が必要です。

夏休みの週末を直撃　予定変更の検討を

台風12号は週末に、関東から東海に接近・上陸する恐れが高まってきています。
夏休みの週末ということで、多くのイベントもあり、お出かけを予定されている方も多いとは思います。台風の進路にあたるところでは、電車や高速道路、飛行機など交通機関への影響も出てしまいそうです。
最新情報を確認するとともに、週末の予定の変更も検討をしてください。

台風の名前「ジョンダリ」

ジョンダリ（Jongdari）は、北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）の言葉で、ひばりを意味します。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。