熱中症だと思ったら実は「脳卒中」 症状が似ている「猛暑の罠」に注意

7月27日(月)18時42分 J-CASTニュース

熱中症かも?と思ったら要注意

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   野球観戦で「熱中症にかかってしまった」とツイートした人がいた。暫く休んだら回復した、と報告してフォロワーを安心させたものの、その翌日の「熱中症は治りきっていなかった」という呟きが、最後の更新になってしまった。

   実は熱中症などではなく、脳卒中で亡くなっていたのだ。熱中症と脳卒中の初期症状はとても似ていて、脳卒中は夏に多く発症するのだという。



「高校野球を見ていてみごとに熱中症になりました」



   「昨日、『午前中の試合だから大丈夫だろう』と、近所の野球場で高校野球を見ていたのだが、もののみごとに熱中症になりました(涙)」


   2015年7月21日にそう呟いた。野球観戦の後に家に帰ると頭痛と吐き気、すごい寒気に襲われたという。夜に模試から帰ってきた息子から救急車を呼ばなければだめだと叱られたが、幸い回復していた。


「皆さんも熱中症で寒気や熱痙攣がある場合は救急車ですよ!」

と元気に呼びかけたのだが、翌日の22日、頭痛と吐き気があり、熱中症がまだ治りきっていないと呟いてからは、ツイッターの更新が止まった。26日になって、知り合いがツイッターで、この日の朝方にクモ膜下出血で急逝したことを報告した。フォロワーたちは、


「本当なの?」

「症状が出てたのを熱中症と思っておられたのですね・・・ 愼んでご冥福をお祈り致します」

「ニュースで過剰に熱中症のニュースをしてなかったら症状が出た時にお医者さんに行ってたかもしれません」

などといって悲しんだ。


   国立循環器病研究センターや日本脳卒中協会のホームページを見ると、脳卒中は血管が詰まり脳の細胞が死んでしまう脳梗塞と、血管が破れることで起こる頭蓋内出血に分けられる。クモ膜下出血は脳の表面を走る大きな動脈にできたこぶが破れる頭蓋内出血にあたる。脳卒中になると激しい頭痛や吐き気がし、力があるのに立てなかったり、フラフラする。運動麻痺(片麻痺)や感覚障害、ろれつが回らず、物が2つに見えたり、意識を失ってしまうこともある。



脳卒中が疑われたら直ちに119番に電話を



   熱中症も頭痛や悪心・嘔吐、めまいや一時的な失神などが起こる。初期症状は脳卒中とよく似ているのだ。また、脳卒中は冬に起こりやすいというイメージがあるが、実は夏に発症することが多く、特に脳梗塞は夏に起こりやすい。夏は汗をかくため体内の水分が不足し脱水状態になりやすく、そうなると血流が悪くなり血のかたまりの血栓ができやすくなるというのが要因だ。


   また、クモ膜下出血は出血が少ない場合は一時回復したように感じるが、また血管が破れ、死に至ることがある。国立循環器病研究センターでは、脳卒中が発症したら3〜6時間以内に初期治療を受けることが鉄則であり、かかりつけの医師とすぐに連絡がつかない場合は直ちに119番に電話し救急車を呼ぶよう呼びかけている。また、予防策として塩分や糖分、脂肪を取り過ぎないようにすることと、喫煙や酒の飲み過ぎ、運動不足、過剰なストレスを受けない生活をするようアドバイスしている。

J-CASTニュース

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