<相模原殺傷事件>知的障害者団体が障害者に向けてメッセージ 「安心して、堂々と 生きてください」 

2016年7月28日(木)10時31分 BIGLOBEニュース編集部

画像はGoogleストリートビュー スクリーンショット

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知的障害者とその家族で作る「全国手をつなぐ育成会連合会」は、神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入し入所者らを殺傷した事件を受けて、障害者に向けたメッセージを発表した。


全国手をつなぐ育成会連合会は、今回の事件について、「自分で助けを呼べない人たちを 次々におそい、傷つけ、命をうばいました。とても残酷で、決して 許せません。亡くなった人たちのことを思うと、とても悲しく、悔しい思いです」と憤りを表明。その上で、「障害者はいなくなればいい」などと供述した容疑者の発言に不安を感じている障害者に対して、「障害があるからといって 誰かに傷つけられたりすることは、あってはなりません」、「私たち家族は 全力でみなさんのことを 守ります。ですから、安心して、堂々と 生きてください」と障害者に呼びかけている。全国手をつなぐ育成会連合会のホームページには、ふりがな付きのメッセージも掲載されている。


<全文>
津久井やまゆり園の事件について
(障害のあるみなさんへ)


7月26日に、神奈川県にある「津久井やまゆり園」という施設で、
障害のある人たち19人が 殺される事件が 起きました。
容疑者として逮捕されたのは、施設で働いていた男性でした。
亡くなった方々の ご冥福をお祈りするとともに、そのご家族には お悔やみ申し上げます。
また、けがをされた方々が 一日でも早く 回復されることを 願っています。


容疑者は、自分で助けを呼べない人たちを 次々におそい、傷つけ、命をうばいました。
とても残酷で、決して 許せません。
亡くなった人たちのことを思うと、とても悲しく、悔しい思いです。


容疑者は「障害者はいなくなればいい」と 話していたそうです。
みなさんの中には、そのことで 不安に感じる人も たくさんいると思います。
そんなときは、身近な人に 不安な気持ちを 話しましょう。
みなさんの家族や友達、仕事の仲間、支援者は、きっと 話を聞いてくれます。
そして、いつもと同じように 毎日を過ごしましょう。
不安だからといって、生活のしかたを 変える必要は ありません。


障害のある人もない人も、私たちは 一人ひとりが 大切な存在です。
障害があるからといって 誰かに傷つけられたりすることは、あってはなりません。
もし誰かが「障害者はいなくなればいい」なんて言っても、
私たち家族は 全力でみなさんのことを 守ります。
ですから、安心して、堂々と 生きてください。

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