山形県最上川で氾濫続く 引き続き、河川増水や土砂災害に警戒
2020年7月29日(水)7時30分 ウェザーニュース
2020/07/29 07:51 ウェザーニュース
最上川の様子 山形県河北町より(29日5時過ぎに撮影)
今日29日(水)になり、梅雨前線は昨日に比べるとやや南下し、東北や北陸付近では活動が弱まりました。福島県など一部で雨が残っているものの、東北の記録的な大雨はほぼ落ち着きました。
ただ、昨夜、最上川が氾濫した山形県などでは、引き続き災害が発生するおそれがあるので油断はできません。
昨夜から今朝にかけて、最上川が氾濫
昨夜から今朝にかけて、山形県内を流れる最上川(もがみがわ)では、複数個所で氾濫が発生しました。
氾濫が発生したのは、最上川中流の大石田町横山(左岸)付近、大石田町大石田(右岸)付近、大蔵村白須賀(左岸)付近です。今朝7時を過ぎても最上川中流の大蔵村白須賀(左岸)付近では氾濫が発生しています。
また、新庄河川事務所と山形地方気象台は、7時40分には大石田町豊田地区(右岸)付近では、新たに氾濫が発生したと情報を発表しました。
上流の方では水位が下がり始めているところがあるものの、まだ中流域や下流域では雨が降っていなくても、水位が今も上昇を続けている観測所が多くなっています。
しばらくは河川増水や土砂災害に警戒
7月1か月分の雨量を上回る記録的な大雨となった山形県などは、依然として土砂災害の危険度の高く、川の水位も高い状況が続いています。
まだ油断のできない状況ですので、雨が収まっていても、急な斜面や増水した川には近づかないでください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)