口永良部島 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ 地震が増加
2022年7月31日(日)6時40分 ウェザーニュース
2022/07/31 06:45 ウェザーニュース
今日31日(日)6時40分、鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火警戒レベルが、レベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。
新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
口永良部島は、今年5月に8年ぶりに噴火警戒レベルが1に引き下げられていました。噴火は2020年8月30日以降は観測されていません。
ただ過去には、居住地域に影響を及ぼすような噴火が起こっていて、2015年5月の噴火の際には火砕流も発生し、噴火警戒レベルが5に引き上げられたことがありました。今後の火山活動の変化に警戒してください。
火山活動の状況及び予報警報事項
屋久島の西にある口永良部島では、山体を震源とする火山性地震が昨日(30日)12時過ぎから増加しており、火山活動が高まっています。
口永良部島では火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
▼対象市町村等
以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。
鹿児島県屋久島町
防災上の警戒事項等
新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)