台風6号は非常に強い勢力に 沖縄には2日(水)頃に最接近の予想 その後は東シナ海を北上か

2023年7月31日(月)17時10分 ウェザーニュース

2023/07/31 17:08 ウェザーニュース

7月31日(月)16時には、大型で非常に強い台風6号(カーヌン)は南大東島の南海上を北北西に進んでいるとみられます。
沖縄本島は午前中に台風の強風域に入りました。北大東空港では、13時34分に最大瞬間風速26.2m/sを観測しています。
今後も発達しながら北西に進み、沖縄本島には明日8月1日(火)夜〜明後日2日(水)昼頃に最も近づく見込みです。動きが遅くなるため、長引く暴風雨に厳重な警戒が必要です。
また、沖縄付近を通過後の進路についても、東寄りに転向する可能性も示唆されています。東シナ海を北上して九州などに影響するおそれもあり、今後の最新情報をご確認ください。
▼台風6号 7月31日(月)16時推定
 中心位置   南大東島の南約320km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北西 15 km/h
 中心気圧   945 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

沖縄本島は長引く荒天への備えを

8月2日(水)朝6時の雨予想

台風は、今後やや西寄りに進路を変えながら北上する見込みです。沖縄本島や奄美地方では、これからだんだんと活発な雨雲がかかるようになり、風も徐々に強まるとみています。
沖縄本島に最も近づくのは、明日8月1日(火)の夜〜2日(水)の昼頃になる見通しで、荒天のピークは明日8月1日(火)の午後から明後日2日(水)にかけてとなる見込みです。1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨や、瞬間的に50m/sを超える暴風が予想されます。雨や風の強い状態は3日(木)にかけて続く見込みです。
また、先島諸島や奄美地方でも、明後日2日(水)は雨や風が強まり、大荒れの天気となるおそれがあります。
風雨のピーク時は外出は控えるようにしてください。高波や高潮のおそれもありますので、食料の買い出しなど台風への備えは今日のうちに済ませる必要があります。
沖縄付近を通過した後は、東シナ海を北上する予想になっています。今後の進路によっては週末以降に九州などに影響する可能性もあり、最新の台風情報に注意が必要です。

沖縄通過後の進路は不確実性大 最新情報に注意

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、沖縄本島付近に向かうところまでは概ね揃っているものの、その後の進路は大陸へ向かうものから朝鮮半島方面へ向かうもの、東シナ海でしばらく停滞するものや日本列島に向かうものなど、かなりバラつきが大きくなっていることがわかります。とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。
予測の誤差が大きい状況ですが、日が経つにつれて誤差は縮小する見込みです。今後の最新情報にご注意ください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 長崎県       
  五島        4 %
 鹿児島県      
  薩摩・大隅地方   5 %
  甑島        4 %
  種子島・屋久島地方 6 %
 奄美地方       57 %
 沖縄本島地方     
  本島北部・中南部  95 %
  慶良間・粟国諸島  94 %
  久米島       95 %
 大東島地方      48 %
 宮古島地方      85 %
 八重山地方      
  石垣島地方     58 %
  与那国島地方    31 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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