★8月の天体イベント★ ペルセウス座流星群が出現!スーパームーンも

2023年8月2日(水)13時30分 ウェザーニュース

2023/08/02 12:00 ウェザーニュース

8月は三大流星群の1つ「ペルセウス座流星群」が出現します。今年は好条件で流星観測を楽しめそうです。
また、8月のはじめと終わりに満月があり、2回目は今年最も地球に近い満月(スーパームーン)となります。
土星も見頃を迎えるため、8月も晴れた日は夜空に注目です。

8月の満月、英語で“Sturgeon Moon”

農事暦における満月の呼び方

8月の月は、2日(水)3時32分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは8月の満月を「スタージェンムーン(Sturgeon Moon/チョウザメ月)」と呼ぶようです。
8月は五大湖などでチョウザメの漁獲のシーズンを迎えることから、この名前がつけられたと言われています。
8月末には今年最も近い満月がありますが、2日(水)の満月も地球から近くなります。月と地球の距離は、8月末と比べて約200kmほど遠い程度です。

2回目の満月は“スーパームーン”

月は、8月31日(木)0時54分頃に地球へ最接近し、10時36分頃に8月2回目となる満月の瞬間を迎えます。2023年では最も地球から近い満月となるため、今年の満月の中では最も大きくなります。
1年に12〜13回見える満月のうちで、最も大きく見える満月のことを『スーパームーン』と呼ぶことも。今回は8月30日(水)深夜から31日(木)明け方が、スーパームーンとなります。
アストロアーツによると、今年最小の満月(2月6日未明〜明け方)と比較すると、見かけの直径は約14%変化するとのことです。ただ、肉眼では大きさの変化はわかりにくいとのことです。晴れたら空を見上げて、お月さまの大きさを確認してみてください。

月が土星に接近

土星は日ごとに空に昇る時刻が早くなり、見頃のシーズンを迎えるため、注目の惑星です。
8月のはじめと終わりには、月が土星に接近します。
1回目の接近は8月3日(木)夜〜4日(金)明け方です。2日(水)に満月を迎えたばかりのお月様と、0.7等の明るさの土星が接近する様子は見物となります。
▼3日(木)に昇る時刻(東京)
月 20:09 土星 19:55

2回目の接近は8月30日(水)夜〜31日(木)明け方です。
8月はじめより空に昇る時刻が早くなり、日没頃には東の空に昇ってきます。
31日(木)0時54分頃に月が地球へ最接近するため、迫力のある丸いお月様と土星の共演は必見です。
▼30日(水)に昇る時刻(東京)
月 18:02 土星 18:04

月が木星に接近

木星は少しずつ空に昇る時刻が早くなっていて、東京では8月はじめは23時頃に昇りますが、8月終わりには21時頃には東の空に姿を現すようになります。
マイナス2.5等前後の明るさで輝くため、夜空の中でも目を引きそうです。
8月は8日(火)17時34分頃に、月が木星と最接近します。7日(月)深夜〜8日(火)明け方と、8日(火)深夜〜9日(水)明け方は、月と木星の共演に注目です。
▼昇る時刻(東京)
・1回目
月 7日22:06 木星 7日22:39 太陽 8日4:54
・2回目
月 8日22:37 木星 8日22:36 太陽 9日4:55

ペルセウス座流星群が極大

8月13日 22時頃 北東の空(東京)

三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」の活動が、8月13日(日)17時頃に極大を迎える予想です。
ペルセウス座流星群は21時頃から出現し始めて、明け方にかけて観測することができます。
国立天文台によると、目立って多くの流星が出現するのは11日(金)〜14日(月)の4夜で、夜明けに近づくにつれて流星の数が多くなるとのことです。14日(月)夜明け前には1時間あたり30個程度、13日(日)夜明け前には1時間あたり25個程度の流星が期待できます。
流星はペルセウス座の周辺のみに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れるため、できるだけ空を広く眺めるようにして流星観測をお楽しみください。

伝統的七夕

今年は8月22日(火)が「伝統的七夕」です。伝統的七夕とは、旧暦の7月7日にちなんだかつての七夕のことです。現在使われている暦では、伝統的七夕の日付は毎年変わります。
太陰太陽暦の7月7日が今の暦の8月中旬頃にあたり、この時期は梅雨も明けていることから、国立天文台が中心となって、二十四節気の処暑(しょしょ、毎年8月23日頃)より前で、処暑に最も近い新月を1日目として、7日目にあたる日を伝統的七夕と呼ぶことにしました。
空が晴れた場合は、夏の大三角形を形作る「おりひめ星」(こと座の1等星ベガ)と「ひこ星」(わし座の1等星アルタイル)を探して、空を見上げてみてください。夜空が暗い場所では、おりひめ星とひこ星の間に流れる天の川も見ることもできます。

土星が「衝」を迎えて見頃

8月27日(日)に土星が「衝(しょう)」を迎えて、見頃のピークとなります。
「衝」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈むころに東の空から昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中みることができます。
衝の前後数日間は0.4等の明るさで輝き、見かけの直径(視直径)も大きいため注目です。
望遠鏡を使うと土星の環(わ)を見ることができます。土星の環は約15年の周期で傾きが変わっていて、2017年頃に最も開いていた環は、2023年になって開き方はだいぶ小さくなり、細く見えるようになってきました。2年後の2025年には環の傾きは最小となり、ほとんど見えなくなります。

参考資料など

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/

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