ストレートネック、猫背で老け見え!自宅でできるカンタン改善法
2024年8月3日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
実際の年齢以上に「老け見え」するのには、理由があります。18年間で延べ6万人以上の体の悩みを改善した整体師であり、書籍『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』(高野直樹著、森下真紀監修)の著者である高野氏は、「ストレートネック、猫背」は「老け見え」の大きな理由だと言います。では、自力で改善する方法はあるのでしょうか?本記事では、「ストレートネック、猫背の改善法」について高野氏に聞きました。
Photo: Adobe Stock
ストレートネック・猫背の原因
最近、スマホの普及やデスクワークの増加などで悩む人が増えた「ストレートネック」や「猫背」。今回は、それらが気になる方に、ぜひ日常で取り入れていただきたい内容をご紹介します。
そもそも、「ストレートネック・猫背」と聞いて、みなさんが思い浮かべるのはどんな状態でしょうか? 多くの方が「背中が丸まっている人」をイメージするのではないでしょうか。
しかし、体の構造的に言うと、背中は結果的に丸くなっているだけで、ストレートネックや猫背の大きな原因は「頭の位置」です。頭の位置が前に出てくるから、背中が丸くなるのです。頭の位置が前に出なければ、体の構造的に背中は丸くできません。
つまり、ストレートネックや猫背が気になる人は、「頭が正しい位置にある状態」を日常で意識していく必要があります。
放っておくとどうなる?
もともと首の骨は、ゆるやかに前にカーブしています。これを「生理的前弯(ぜんわん)」と呼びます。
なぜこのような構造になっているかと言うと、普段、歩行や生活動作において頭の重み(成人で4〜6kg)が首にかかったとき、この湾曲があるおかげで衝撃を逃がしてくれるんです。
逆にストレートネック、つまり骨がまっすぐになってしまうと、頭の重みが首にかかったときに、ダイレクトに関節や関節まわりの組織に負荷がかかってしまいます。
その結果、首こりや肩こり、ひどくなると頚椎(けいつい)のヘルニアなどにつながってしまうことがあります。
そうした症状に加え、背中が丸まっている人は「老け見え」もしてしまいます。そのため、ストレートネックや猫背は意識して改善したいです。
正しい頭の位置とは?
では、正しい頭の位置とはどのような状態でしょうか。拙著『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より、次の画像を見てみましょう。
(※画像は『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より)モデル:斉藤千穂
大切なのは、頭の位置。
力を抜いて、突き出さないこと
「正しい姿勢」とは、頭が前に傾いていない、つまり、頭が前に突き出ていない状態です。頭の位置が正しい位置にあれば、背中を丸くすることはできませんし、反り腰になるのも難しいはずです。
人間の体の構造からしても、頭の位置が決まることで、連動する肩や背中などの姿勢がどうなるかが変わります。
ポイント:あごを押して、頭を平行に引くイメージ
「頭を後ろに引く」というと、首を後ろに反らす人が多いです。重要なのは、頭全体を平行移動で少し後ろに引くということ。あごを指で軽く押して、イメージをつかんでみましょう。
「頭を後ろに引くと、首や肩が逆にこってくるんです」という方がいらっしゃるのですが、それはやりすぎです。
どれくらいがちょうどいいのか、簡単な確認法を紹介します。
まずは膝立ちしてください。そのとき、膝の角度は90度にします。そのあと、肩やお腹、太ももの力を抜いて正面を向きましょう。
このとき、太ももの前側やお腹に無駄な力が入っていると、体が後ろに倒れてしまいます。それは重心位置が間違っているので、力が抜ける位置を探してください。
力が抜けた位置を探したら、そのまま立ち上がってください。そのときの頭の位置が、今のあなたの理想の位置になります。
正しい姿勢、頭の位置を日頃から意識すると、いつまでも若々しく見られます。ぜひ試してみてくださいね。
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。