吉村洋文大阪府知事のドヤ顔発表「うがい薬がコロナに効く」にツッコミの嵐! やってる感だけのコロナ対策の化けの皮がついに…

8月5日(水)7時0分 LITERA

吉村洋文公式サイトより

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 これまで無意味な「やってる感」だけでリーダーシップを演出してきた吉村洋文・大阪府知事だが、新型コロナの新規感染者数の最多更新をつづけているなか、本日、想像の斜め上をゆく、とんでもない発表をおこなった。なんと、「ポビドンヨードで新型コロナに打ち勝てる!」などと言い出したのだ。


 それは、本日14日すぎからおこなわれた吉村知事と松井一郎・大阪市長、大阪府立病院機構大阪はびきの医療センターの松山晃文・次世代創薬創生センター長による共同会見で発表された。会見前から「コロナ治療効果が期待できる薬を発表する」とアナウンスされていたが、病院と共同で知事・市長が揃ってそのような発表をおこなうということ自体が異例中の異例だ。


 しかも、会見場の吉村知事のテーブルの上には、イソジンなどのうがい薬がズラリ。「まさかイソジンがコロナに効くとか言い出すのでは……」と呆然としていたら、吉村知事は「嘘みたいな本当の話」と前置きし、自信満々にこう言い出したのだ。


「ポビドンヨードを使ったうがい薬、いま目の前にいくつか種類がありますが、みなさんもよくご存じのとおり、このうがい薬を使って、そしてうがいをすることによって、コロナの患者さん、このコロナがある意味、減っていくと。コロナの陽性者が減っていく。薬事法条、効能を言うわけにはいきませんが、コロナに効くのではないかという研究が出ましたので、それをまずみなさんにご紹介するのと、それから府民のみなさんへの呼びかけをさせていただきたいと思います」


 イソジンなどのポビドンヨードを使ったうがい薬でコロナの陽性者が減っていく……!? それが事実なら世界中が驚愕する大発見だが、吉村知事の説明によれば、大阪府の宿泊療養施設で軽症患者41人に対し、1日4回、ポビドンヨードによるうがい薬でうがいを実施し毎日、唾液によるPCR検査をおこなったところ、4日目にはポビドンヨードを含むうがい薬を使わなかったグループの陽性率は40%だったのに対して、ポビドンヨードを含むうがい薬を使ったグループは陽性率が9.5%に低下した、という。


 いや、それってたんに、ポビドンヨードの殺菌作用で口腔内のウイルスが減っただけなのでは……。そう呆気にとられているうちにも、吉村知事の説明はつづく。


「もともと唾液のなかに(ウイルスが)非常に多くあるというのがコロナの特徴です。(中略)その原因として、舌にですねウイルスが付着して、そこから増殖するというふうにされています。で、唾液腺というのは舌の裏側にありますから、その唾液腺、舌の裏側にある唾液が出て、そして舌にあるウイルスと絡み合ってですね、そしてそれがある意味、外に飛び散ることによって広がっていく。そこにある唾液のところのですね、うがいをすることで唾液のPCRをしたときに、圧倒的にこれが陽性が減るという状況です」


 そして、吉村知事はこう宣言したのである。


「このポビドンヨードによるうがい薬をすることによってですね、このコロナに、ある意味、打ち勝てるんじゃないかというふうにすら思っています」
「府民のみなさんには、8月20日まで、集中的にぜひ、(ポビドンヨードを含むうがい薬で)うがいを励行してもらいたい」


 医師でもないのにペラペラと説明した挙げ句、「うがい薬でコロナに打ち勝てる!」と大見得を切る──。はっきり言って、異常すぎるだろう。


●吉村知事「うがい薬でコロナに打ち勝てる!」に医師からもツッコミ、弊害の指摘も


 PCR検査をおこなったタイミングは起床時、ポビドンヨードを含むうがい薬でうがいをする前だったというが、前述したようにポビドンヨードを使ったうがい薬の殺菌作用によって口腔内のウイルスが一時的に減少し、単純に陽性率が減っただけという可能性も考えられる。そもそも、今回発表された結果は被験者がわずか41人にすぎず、それだけで効果を認めるというのはあまりにも早計だ。


 実際、吉村知事による「うがい薬でコロナに打ち勝てる!」宣言にネット上はざわつき、次々にツッコミが寄せられた。


〈え??イソジン等のポビドンヨード含嗽薬(うがい薬)を使ったら唾液中のウイルスが減るのは当然では????体内での増殖には意味ないでしょ??〉
〈ヨード系のうがい薬(イソジン)は水うがいに比べて風邪への予防効果が劣り、うがいしないのとほぼ同じ、というRCTが京都大学から報告されているのは、プライマリケアや保健管理の領域では有名な話です。〉
〈イソジンなどのヨード系のうがい薬は、常在菌まで殺菌してしまうので、口腔内やのどの粘膜を傷つけ、感染に弱くなるといわれてる。妊婦や幼児にはヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能障害の危険もある。〉
〈コロナにイソジンが効果的と、吉村市長が会見していましたが、甲状腺疾患、妊娠中の方は注意が必要です!!!!〉


 さらに、医師からもツッコミが入った。たとえば、新型コロナの診療もおこなっているナビタスクリニック理事長の久住英二医師は〈そりゃ消毒薬の成分だからウイルスは減るよね。だけど、うがいするまでにはウイルスは細胞内に入り込んでいるから、感染を予防したり重症化を阻止する効果は無いでしょう〉とツイートしている。


 だが、問題なのは、吉村知事の会見を鵜呑みにした人びとがすでに続出していることだ。ツイートにもあったように、ポビドンヨードを使ったうがい薬は妊婦や甲状腺に異常のある人などには注意が必要だが、吉村知事の会見後、ドラッグストアの棚からイソジンなどのうがい薬があっという間に消えるという現象が発生。買い占めも起こり、さらにメルカリなどでは高額転売する者が現れた。その上、ポビドンヨードを含んだうがい薬は第三類医薬品で出品が禁止されているためか、出品されているものの多くがポビドンヨードを含まないうがい薬という有様となっている。


 効果自体がかなり眉唾だというのに、よりにもよって知事がお墨付きを与え、府民のみならず日本中に大混乱を引き起こす──。あまりにも無茶苦茶すぎるだろう。


●ピンポイントすぎる休業要請、大阪産ワクチン…“やってる感”だけの吉村知事のコロナ対策


 いや、本サイトでは繰り返し言及してきたように、吉村知事は一事が万事、ずっとこの調子だ。吉村知事はメディア操作と自己演出によって「コロナ対応でリーダーシップを発揮」「頼れる知事」などともてはやされてきたものの、何の意味もない兵庫県と大阪府の移動自粛を打ち出したり、「大阪モデル」などと言いながら、その実態は「赤信号」を点かせないように3回にも渡って指標を修正するというシロモノ。さらに6月には、「大阪産ワクチン開発」をぶち上げたが、これも手柄を横取りした先走りの行動だった(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2020/07/post-5499.html)。


 また、吉村知事は新規感染者の急増を受けて、大阪の繁華街・ミナミの酒類を提供する飲食店に対して協力金つきで休業や営業時間の短縮を要請することを発表しているが、そのエリアは東西が御堂筋と堺筋、南北が長堀通と千日前通に囲まれた範囲のみ。若者が多いアメリカ村や居酒屋が立ち並び人気の「裏なんば」などは対象外で、「この対象エリアの根拠は何?」「ピンポイントすぎるだろ」というツッコミが起こっている。しかも、ミナミの中心地ともいえる吉本興業の本拠地「なんばグランド花月」も、見事に対象エリアから外されているのである。


 ようするに、吉村知事の頭の中にあるのは、とにかく派手な話題で「やってる感」をアピールし、それによって失政をごまかすということだけ。今回の「うがい薬でコロナに打ち勝てる!」というのも、結局は感染拡大を止められない失策を打ち消すためのパフォーマンスでしかないのだ。


 しかし、これまではごまかせてきたものの、さすがに今回はそうはいかないのではないか。実際、ネット上では、吉村知事を失笑する声が数多く投稿されている。


〈なんだよこれw何言い出すのかと期待したら冬場の小学校の先生みたいな事言ってるだけじゃねえかw〉
〈イソジンでうがいすればいいウィルスで日本経済大打撃受けてんの?w〉
〈転売ヤーに買い占めされて馬鹿じゃないか。これで大阪の感染者が減らなかったら、ウソジン吉村と呼ぶからな。〉
〈こんな仰々しい会見開いといて「買い占めとかやめてほしい」っておま・・・〉
〈吉村新喜劇開演中〉
〈イソジンのおかげで、「吉村ってみんな褒めてるしひょっとしてアレがおかしいと思う私が間違ってるんじゃないか」っていう疑念が払拭されて、堂々と「あ、やっぱりアホはアホなのか」という確信を持てたので本当感謝しています〉


「頼れるリーダー」どころか、「ヤバい知事」「アホの知事」なのではないか……。今回の発表によって、多くの人がその本質に気づくことになればいいのだが。
(編集部)


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