500キロの荷物の下敷きで男性死亡 取材に対し「作業中に事故が起きた」

8月8日(木)19時1分 しらべぇ

トラック(Albert_Karimov/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

厚生労働省によると、2018年の労働災害による死亡者数は909人(対前年比7.1%減)で、過去最少となった。一方、休業4日以上の死傷者数は127,329人(対前年比5.7%増)と3年連続で増加。

そんな中、埼玉県で起きてしまった事故について、しらべぇ取材班は原因を探るべく関係各所を直撃した。


■荷物の下敷きになり…

入間消防署によると、6日午前4時53分頃、「男性が作業中荷物に足が挟まれて、頭から出血している」という119番通報が入った。

現場の埼玉県入間市にある西濃運輸入間支店に、救急車1台、消防関係車両4台が駆けつけたところ、支店内のターミナルに他社の従業員の男性(64)が意識不明で倒れていたという。

消防は、トラックの左側面の扉から、荷台にあったキャスター付きカーゴを下ろそうとして、その下敷きになったのではないかと話す。


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■重さが約500キロ

カーゴは高さ2メートル、幅1.15メートル、奥行き1.1メートルで重さは約500キロ。別の場所で作業中の男性が大きな音を聞き駆けつけて、下敷きになっている男性を発見し、119番した。カーゴの中には、ロール状のものがはいっていたとのこと。

所沢労基署は、取材に対して「事故原因は調査中」と回答。埼玉県警は、荷下ろし作業中になんらかの理由により荷物が落下し、男性が荷物の下敷きになったとみている。西濃運輸広報は、「お客様が持ち込み荷物を、支店に預けるための作業中に事故が起きた」と述べた。

■労災事故が起きると…

労災事故が発生した場合、当該事業主は、労働基準法により補償責任を負わなけらばならない。

しかし、労災保険に加入している場合は、労災保険による給付が行われ、事業主は労働基準法上の補償責任を免れる。(ただし、労災によって労働者が休業する際の休業1〜3日目の休業補償は、労災保険から給付されないため、労働基準法で定める平均賃金の60%を事業主が直接労働者に支払う必要がある)。

労災保険に加入していない場合は、労働基準法上の補償責任を負うことになる。


■法律上の責任が問われることも

場合によっては、労働基準法上の補償責任とは別に、当該労災について不法行為・債務不履行(安全配慮義務違反)などの事由により、被災者等から事業主に対し民法上の損害賠償請求がなされることもある。

また、労災事故が発生した場合、労働基準監督署にその事故を報告しなかったり、虚偽の報告を行ったりした場合にも、刑事責任が問われることがあるほか、刑法上の業務上過失致死傷罪等に問われることも。


■暑さの影響もある?

本件を受けネット上では、猛暑との関連を疑う意見もでている。

「暑いし集中力も落ちてきてるから気をつけよう」


「台車の下敷きになる人は結構多い。倒れそうなら逃げよう」


猛暑が続く夏。暑い中での作業には、とくに注意が必要だ。


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(文/しらべぇ編集部・おのっち



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