御巣鷹に祈る空の安全=520人悼み慰霊式—日航機墜落33年・群馬

8月12日(日)21時37分 時事通信

 520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から33年を迎えた。群馬県上野村の墜落現場「御巣鷹の尾根」には、早朝から遺族らが慰霊登山に訪れ、空の安全を祈念。夕刻には追悼施設「慰霊の園」で追悼慰霊式などが営まれた。
 日航によると、慰霊登山した遺族は82家族272人。故人に思いをはせながら土を踏みしめ、犠牲者の発見場所に建つそれぞれの墓標を目指した。
 兵庫県宝塚市の奥田美香さん(48)は、亡くなった宝塚歌劇団の吉田由美子さん=当時(24)=にあこがれ、事故後に入団。「女神のような人だった」と今も慕っている。
 奥田さんは「もし自分の子どもが『行ってきます』と言ったまま帰ってこなかったら。事故のことは伝え続けないと」と涙ながらに語った。
 高校時代の親友=同(20)=が亡くなったという神戸市の田中進介さん(52)は初めて慰霊に訪れ、「長い間待たせたな」と涙を浮かべた。親友は就職活動で上京し、帰宅途中に事故に遭ったという。事故の数日前に「帰ったら遊ぼう」と約束して別れたのが最後だった。
 田中さん自身も大病を患い、これまで登山ができなかった。リハビリを終え、「ようやく約束を果たせてよかった」と33年ぶりの再会を喜んだ。
 慰霊式には遺族や関係者229人が参列。発生時刻の午後6時56分、ろうそくにともされた520の明かりに向かい、黙とうをささげた。
 日航の赤坂祐二社長も尾根を訪れ、慰霊碑「昇魂之碑」に献花した。 

[時事通信社]

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