台風7号 15日(火)頃に紀伊半島付近へ上陸か 動き遅くお盆のUターンを直撃

2023年8月12日(土)14時45分 tenki.jp

台風7号は今後も北上を続けて、15日(火)頃に紀伊半島付近に接近、または上陸する恐れがあります。スピードが遅いため、影響が長引く恐れがあり、特に東海や近畿では同じような場所で長く大雨が続く見込みです。お盆のUターンを直撃するため、交通への影響も大きくなりそうです。

きのう(11日)より予報円小さく 進路が定まりつつある

台風7号はきょう(12日)正午時現在、「非常に強い」勢力で、父島の北北西約190kmをゆっくり北西へ進んでいます。小笠原諸島は台風の暴風域から抜けつつあります。
台風7号は今後も北上を続けて、15日(火)頃に紀伊半島付近に接近、または上陸する可能性が高まってきました。きのう(11日)と比べると予報円がかなり小さくなり、進路が定まりつつあります。今回の台風の特徴の一つとして「スピードが遅い」ことがあります。紀伊半島付近に最も接近する15日(火)でも時速が10キロと予想されていて、自転車よりも遅いスピードです。このため特に雨の影響が長引く恐れがあります。
また、海面水温の高い海域を進むため、勢力があまり衰えず、15日(火)頃まで暴風域を伴う見込みです。

紀伊半島で雨量増加 接近前から大雨の恐れ

台風7号の影響を最も受けそうなのは接近、上陸が予想される紀伊半島です。接近よりも前の14日(月)頃から活発な雨雲がかかり続けて、特に三重県や奈良県などの南東に開けた斜面で雨量が多くなる見込みです。
15日(火)正午までの72時間予想積算雨量を見ると、一部が500ミリ〜800ミリを示す濃い紫となっています。周辺の四国や静岡なども進路次第で雨量がかなり多くなる恐れがあります。
雨が強まる前のきょう(12日)、あす(13日)のうちに大雨に対する備えを万全にしておいてください。避難ルートの確認や、浸水が発生した場合に家でどう過ごすかなど確認しておくとよさそうです。
※訂正:上図の濃い紫のエリアに対する記述を「800ミリ以上」から「500ミリ〜800ミリ」に訂正しています(15:48)

関東〜四国で影響 伊勢湾は高潮の恐れも

台風7号の接近に伴って広い範囲で影響が出てきそうです。特に進路に当たる大阪や名古屋など大都市でも15日(火)前後は大雨や暴風の恐れがあり、交通機関が大幅に乱れる可能性があります。
台風の東側は特に広く湿った空気が流れ込むため、関東でも週明けは雨の降り方が強まるでしょう。台風の西側でも四国の太平洋側では雨量が増えそうです。
また、紀伊半島付近に台風の中心が進む場合は、南よりの風が強まる伊勢湾などでは高潮による浸水の恐れもあります。

お盆のUターンを直撃 想定される影響は?

今回の台風7号はお盆休みのUターンラッシュを直撃する可能性が高いです。道路や鉄道への影響が考えられますので、以下のことに注意してください。
・可能な限り日程の変更をしましょう。帰省先から帰れなくなることが想定されるため、台風が来る前に帰省先から帰る、もしくは台風が去るまで帰省先にとどまるなど、日程に幅を持たせるとよさそうです。
・車で移動の際は十分な注意が必要です。大雨の影響を受けやすいのはアンダーパスや周囲よりも低い土地、水はけの悪い都市部などです。大雨によって一気に浸水して、状況が急変することがあります。暴風の影響を受けやすいのは海沿いや橋の上、トンネルの出口などです。帰省途中で、普段利用しない慣れない土地での運転をすることがあるので、気象情報をしっかりと確認しましょう。
・鉄道ダイヤが大幅に乱れる恐れがあります。今回の台風は特に東海から近畿エリアを直撃するため、東海道新幹線の大幅な乱れが想定されます。そのほか鉄道が密集する名古屋周辺や京阪神地域では在来線の影響も大きくなりそうです。予め計画運休などが発表されていないかこまめに交通情報をチェックしてください。

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