台風5号(マリア) まもなく東北地方に上陸へ 河川氾濫や土砂崩れに警戒

2024年8月12日(月)7時35分 ウェザーニュース

2024/08/12 07:31 ウェザーニュース

8月12日(月)7時推定で、台風5号(マリア)は気仙沼市の東南東約40kmを北西に進んでいます。今日12日(月)朝までに岩手県または宮城県に上陸する見込みです。
岩手県内ではすでに24時間雨量が300mmを超えているところがあり、このあとも引き続き河川氾濫や土砂崩れなど災害の発生に警戒が必要です。
▼台風5号 8月12日(月)6時
 中心位置   気仙沼市の東南東約50km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   25 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s

東北太平洋側に上陸すれば統計史上3例目に

台風5号は今日12日(月)の朝までに岩手県〜宮城県に上陸する見込みです。
1951年からの台風統計をみると、過去に東北地方太平洋側に上陸した台風は2016年10号(岩手県大船渡市付近)と2021年8号(宮城県石巻市付近)しかなく、今回、上陸すれば3回目です。

8月1か月分の雨量の2倍を超えた所も

岩手県の太平洋側では大雨となる所があり、岩手県久慈市下戸鎖(シモトクサリ)では12日(月)6時40分までの24時間の総雨量が368.0mmとなっています。これは1979年に統計を開始しはじめて最も多い降水量となっており、わずか1日で8月の平年降水量182.8mmの2倍を超えています。土砂災害警戒情報が出ている地域もあります。
この後も引き続き活発な雨雲が流れ込みやすく、線状降水帯が形成された場合はさらに雨量が増加してもおかしくありません。土砂災害や河川の増水や氾濫などの危険性が高まるため、避難や雨への備えは本格的に雨が強まる前に済ませてください。
7月下旬に水害があった山形県や秋田県も、12日(月)は雨が強まるおそれがあるため、新たな災害の発生に警戒が必要です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風5号の名前「マリア(Maria)」は米国が提案した名称で、マリアナ諸島のチャモロ語の女性の名前からとられています。

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