羽根のない扇風機がなぜ、風を送れるの?

8月13日(月)11時10分 ウェザーニュース


2018/08/13 11:07 ウェザーニュース

9年前に登場したダイソン社(英国)の"羽根のない扇風機"。現在は「空気清浄ファン」として進化し、空気を清浄しながら、その綺麗な空気を涼しく、あるいは暖かくして部屋を快適にする機能もあります。しかし、そもそもこの扇風機はどうやって空気を送り出しているのでしょうか。ダイソン社広報部に聞きました。

羽根がないのではない、見えていないだけ

仕組みは意外と簡単です。

1.胴体に多くの穴が空いていて、空気はまずここから吸い込まれる
2.取り込まれた空気は内部のモーターと羽根の働きで上部に送られる
3.送られた風は、輪の後部にある細い隙間(スリット)から吹き出される

羽根は内蔵されていたんですね。スリットが細いため、何もない空洞から風が出ているように感じられますが、実はこのスリットがとても重要です。

「このスリットが細すぎると、空気圧が内部で高まりすぎて、スムーズに空気が出てこられず、逆に大きすぎると、空気圧が弱まって、空気が勢いよく吹き出さないのです。」(ダイソン広報部)

十分な風が送られる仕組み

秘密はこれだけではありません。羽根のない扇風機は、気圧を利用して毎秒290リットルもの空気を送風しています。

「スリットから勢いよく風が吹き出すと、風の流れ道は気圧が周囲よりずっと低くなります。空気は圧力が高い方から低い方に流れる性質があるため、周りの空気が巻き込まれ、その結果、毎秒290リットルという膨大な量となって送り出されるのです。」(ダイソン広報部)

「エアマルチプライアーテクノロジー」と名付けられたダイソン独自のこの技術。最近はヘアドライヤーなどにも応用されています。日々進化する家電。その秘密を探るのも面白いですね。

参考資料など

『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』(左巻健男、明日香出版)、ダイソン社HP(https://www.dyson.co.jp/)


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