北九州の高2女子自殺 再調査委「いじめ主原因と断定できず」 父親「いじめだと思っている」

8月16日(金)21時46分 毎日新聞

亡くなる約1週間前に撮影された瑞菜さんの写真をそばに置いて記者会見する父=福岡県庁で2019年8月16日午後4時32分、加藤小夜撮影

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 2017年4月に北九州市の私立高2年の女子生徒(当時16歳)が自殺した問題で、福岡県の再調査委員会(委員長・田辺宜克弁護士)が16日、「いじめ行為が主原因とは断定できない」とする調査結果を公表した。一方で「(いじめを含む)学校生活における友人関係のトラブルが何らかの影響を与えたことは否定できない」としている。


 学校が設置した第三者委員会は昨年6月、3件のいじめ行為を認める一方、自殺との因果関係は否定していた。両親の意向もあり同11月から県による再調査が進められていた。


 再調査報告書によると、他の生徒4人が女子生徒を除外して写真を撮影したり、一緒に昼食をとらなかったりしたことに加え、第三者委が認めなかった無料通信アプリ「LINE(ライン)」のやりとりなどを含めた計5件をいじめと認定した。自殺との因果関係は「友人関係のトラブル以外に家庭問題や部活動の悩みがあるなど複合的な要因が考えられる」と結論づけた。


 報告書を受け取った女子生徒の父は県庁で娘の名前を「瑞菜(みずな)」さんと明かして記者会見し、「いじめが一因と認定され、大きな前進」と語った。一方で「(報告書の)中身自体は20点いっていない。大人に見えないいじめが続き、苦しかったと思う。主たる原因はいじめと思っている」と複雑な思いを口にした。学校側に対しては「話を今一度したいと思っている」と述べるにとどめた。


 瑞菜さんが通っていた高校は「責任者がおらず回答できない」とコメントした。


 瑞菜さんは17年4月、登校途中に学校近くで首をつって亡くなった。直前にLINEで「私に何かあったらあんたたちのせい」と送信していた。【加藤小夜、木村敦彦】

毎日新聞

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