山形で出没続くクマ、ブナ大凶作で秋になっても注意を

8月16日(金)18時45分 毎日新聞


 山形県内で、人家付近へのクマの出没が続いている。目撃件数はほぼ前年並みだが、クマが食べるブナはこの16年間で最悪の大凶作と予測されており、秋に入っても出没が続く恐れが出ている。


 県みどり自然課によると、今年のクマの目撃情報は8月4日現在で255件(前年は7月末で237件)。山形市内の山形聾(ろう)学校や白鷹町の小学校、飯豊町の幼稚園など、教育施設近くでも目撃されている。山形市内では7月17日、男性が襲われてけがをした。


 県内に生息するのはツキノワグマで、エサの一つがブナの実だ。県内の天然ブナは約15万ヘクタールと、日本最大の面積を誇る。東北森林管理局(秋田市)によると、ブナの実り具合を示す「豊凶指数」は昨年度、県内は過去10年で最大の豊作だったが、今年度は開花時の調査で大凶作と予測され、県も同様に見込んでいる。


 森林総合研究所(茨城県つくば市)によると、クマはブナが豊作だった冬に出産が増え、翌年は子どものエサを求めて活動範囲が広がると考えられている。クマの出没は例年、お盆がピークで、以降は山にエサがなるため、減る傾向にある。だが、大凶作となる今年度は例年よりエサ不足に陥る可能性が高く、引き続き出没する恐れがある。県みどり自然課は「ブナの豊凶作とクマの出没の因果関係が証明されているわけではないが、今年は山に入るときは注意してほしい」としている。【後藤逸郎】

毎日新聞

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