クラーク博士像の「幻の右手」見つかる 実物とは形状が異なる

8月16日(金)18時38分 毎日新聞

「ボーイズ・ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」と叫ぶ場面を制作したといわれるクラーク像=札幌市豊平区の羊ケ丘展望台で2019年8月1日午後2時57分、土谷純一撮影

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 札幌農学校(現北海道大)の初代教頭「クラーク博士」の銅像に、実物とは形状が異なる右手の試作品が残されているのが判明した。札幌観光のシンボルの「幻の右手」は、銅像の立つ「さっぽろ羊ケ丘展望台」の屋内施設に展示され、訪れた観光客らが外にある本物と見比べて楽しんでいる。


 銅像は高さ2・85メートルのブロンズ製。彫刻家の坂坦道(たんどう)氏(1920〜98)が制作し、76年に設置された。クラーク博士が右手を掲げて「ボーイズ・ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」と叫ぶ場面がイメージされ、掲げた右手は「はるかかなたの永遠の真理」を指すといわれる。


 博士の像は北大構内にもあるが、見物客が多く学術研究の妨げになるとして、北大は73年に構内への観光バスの乗り入れを禁止。これを受け、札幌観光協会が新たな像の建立を決め、当時北海道女子短大(現北翔短大)の教授だった坂氏に依頼した。


 坂氏の長女、加藤和何子(わかこ)さん(65)が約10年前、札幌市内にあった坂氏のアトリエを片付けた際、石こうでできた右手を発見。長さ約60センチで、手を開いている実物とは異なり指がくっついていたが、その大きさから「クラークの右手だ」とすぐに分かったという。今年に入り展望台に寄贈した。


 展望台の田中義信支配人は「多くの人に見てもらい、像の魅力を感じてもらえれば」と話している。【土谷純一】

毎日新聞

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