「最長14年待ち」のコロッケが話題に 驚異の人気の理由を店主に聞いた

8月16日(金)18時1分 しらべぇ

コロッケ(画像提供:旭屋)

今あるツイートが話題を呼んでいる。そこには「2013年に注文したコロッケがもうすぐ…」と綴られていた。一体どういうことなのだろうか。この謎を探るべく、しらべぇ取材班は、このツイート主とお店を直撃。


■「ただのコロッケではなく人生」

話題のツイートは、「コロッケ待ってる間に上京して引っ越し2回して結婚しました」などというもの。林野さんがコロッケを心待ちにしていた気持ちは、どれほどだったかが良くわかる内容だ。


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■コロッケへの思い語る

ツイートの投稿者・林野さんは、コロッケへの思い入れについてこう語った。

「当時就職のため上京したてでして、周りに友達もいないし仕事も上手くこなせなくて地元に帰りたい…と毎日思っていたのですが、このコロッケを予約することで『最低でもこのコロッケを東京で受け取るまで頑張るぞ』という踏ん切りとか時間制限の為に買いました。


おいしそうだったので純粋に食べたかったのもありますが(当時の私から見るとこのコロッケ結構高い商品だったんですけど、7年半後なら苦もなく買えているだろうという読みもちょっと入ってました)」


林野さんが、「人生」と想ったコロッケとはどのようなものなのだろうか。

■苦難の歴史が…

このコロッケを販売する旭屋(兵庫県高砂市)の店主に詳細を聞いた。このお店では、1999年からネット通販を始めたが、しかしこの時代はネット通販が普通ではなかった。ネットで先にお金を振り込んだのに、チケットが送られてこないというニュースが世間を賑わせていた時代。

そのため、3,000円〜4,000円する神戸牛の通販は、鳴かず飛ばずの状態だった。そこで、値段が手ごろで、肉のおいしさを知ってもらえて、店のコンセプトが伝わるような商品を発売することを考えた。それが「神戸ビーフコロッケ」だという。


■原価が販売価格の約2倍

コロッケに使われている肉は、神戸牛の特上カルビや上ロースを角切りにしたもの。じゃがいもは牛糞とおかくずを混ぜた肥料で栽培されている。当時の販売価格は1個250円だったが、牛肉だけで400円かかっていたという。最初は1週間に200個の限定販売だった。

それが評判を呼び、3ヶ月から4ヶ月待ちの状態に。「待ちの期間が長すぎる」と店側が考え、1日200個の販売に変えた。このコロッケは赤字商品のため、作りすぎると店が潰れてしまうという。


■リピート率9割

そしてこのコロッケのリピート率が9割。一人で10個、半年待ちでもいいから100個などと注文数が徐々に増えていったという。3年前には14年待ちになったため、一旦販売を中止した。

コロッケを販売する目的は、神戸牛のおいしさを知ってもらうこと。コロッケを注文した方の半分以上は、その後肉を購入してくれているという。

「何年待ってもいい、値段があがっても買う」というリクエストが多く、2019年8月1日から、1個500円に値段をあげて再販売を開始した。発売当初と比較して、現在は神戸牛が2倍の値段にあがっているという。原価900円以上だが、「これ以上値段はあげられない」と店主は話す。今回も1日200個の限定販売だ。

8月15日の注文が「2029年11月発送」となっており、相変わらずの大人気となっている。ふるさと納税関係者は、「どんなブランド牛でも、神戸牛にはかなわない」と口を揃える。10年待って、その期間の人生を噛みしめながら、このコロッケを堪能したいものだ。


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(文/しらべぇ編集部・おのっち



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