間違えると熱中症の危険!? デオドラント剤の使い方

8月16日(木)11時30分 ウェザーニュース


2018/08/16 11:22 ウェザーニュース

暑い夏、汗やニオイを抑えるために全身にシューッとデオドラント剤を吹きかけてはいないでしょうか? 「その使い方は危ない!」と、五味クリニック院長の五味常明先生は警告します。猛暑の今夏こそ知っておきたい使い方を教わります。

制汗剤で身体に熱がこもる!?

そもそも汗は、皮膚の上で蒸発させ、気化熱によって上がり過ぎた体温を下げる働きをしています。汗腺から出た直後の汗は無臭に近いのですが、表皮ブドウ球菌などの雑菌が繁殖することでニオイが発生します。

市販のデオドラント剤の成分は、(1)発汗を抑える制汗剤、(2)雑菌の繁殖を抑える除菌剤、(3)良い香りで汗のニオイをマスキングする香料などの組み合わせでできています。

「スプレーのデオドラント剤は清涼感もあり、全身に使う人もいます。しかし、制汗剤の入ったデオドラント剤は、汗腺を塞いでしまいます。この猛暑のなかで体温調節機能が低下すれば、熱中症を招きかねず危険です」(五味先生)

除菌剤が皮膚の健康を脅かす!?

除菌剤を含むデオドラント剤を全身に使うのも問題があります。

「皮膚にはさまざまな菌がバランスを保って棲んでいます。ところが、除菌剤で常在菌である表皮ブドウ球菌を殺してしまうと、悪玉菌の黄色ブドウ球菌や真菌(カビ)などが増えてくるのです。また、常在菌は皮膚を弱酸性の健康な状態に保っているので、除菌剤を使い続けると免疫力の低下につながります。免疫機能を発達させる時期にある小さなお子さんも過度の使用は避けるべきです」(五味先生)

デオドラント剤を効果的に使い分ける

「デオドラント剤を使用する際に大切なのは、使う場所を限定すること。ワキと足もとは、汗をかいてもこもってしまい、体温を下げる効果がありません。ですから、ワキの毛が生える範囲と足もとは使って大丈夫です」(五味先生)

腕や胸などは体温調節に大きく関わる部位なので、制汗剤の入っていない全身用のスプレーや、拭き取りシートなどを使いましょう。

もう1つは、自分のニオイの強さに合ったデオドラント剤を使うことです。ニオイの強さは、耳掃除のとき綿棒についた耳垢で判断できるのです。

「耳垢が溶けたキャラメル状なら、ワキガ臭が強めなので、塩化ベンザルコニウムなど強い除菌剤の入った直塗りタイプのものをワキに使います。不安なら、さらにスプレーを1、2回吹きます。耳垢に湿り気がある人は中〜弱、イソプロピルフェノールや銀など弱めの除菌剤を使ったものを。パサパサに乾いていたらワキガ臭はないので、ウェットシートなどで拭き取る程度で十分です」(五味先生)

【裏ワザ】衣類にデオドラント効果をプラス

それでも、全身の汗臭さが心配になる場合もあるでしょう。

「オススメなのが衣類にスプレーする消臭剤です。着ている服でニオイをキャッチ、防臭できるもの。ニオイが多少発生しても、他の人に届かなければよいわけです。いわゆる加齢臭やミドル脂臭にも有効です。消臭効果のある機能性繊維を使った衣類もよいですね」(五味先生)

夏を快適に過ごし健康を守るために、消臭グッズを賢く使い分けてください。

参考資料など

取材協力/五味クリニック(gomi@gomiclinic.com)


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