北海道の1か月予報 台風一過の残暑 暑さの終わりは遠く

2023年8月17日(木)15時37分 tenki.jp

北海道の向こう1か月は、降水量と日照時間は平年並みでしょう。しかし、平均気温は高く、残暑が厳しくなりそうです。特にこの先1週間は台風一過で最低気温、最高気温ともに平年よりかなり高くなります。冷房を適切に使用するなど、次の日に疲れを残さないよう体を休める工夫が必要となりそうです。

1週目(8月19日〜25日) 太平洋高気圧は元気いっぱい まだまだ真夏のような暑さ

今日(17日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
この先1週間は太平洋高気圧の張り出しが強く、高気圧の縁を周って暖かく湿った空気が北海道付近へと流入します。朝晩は曇っても日中は晴れたり、晴れ間の出る日が多くなるでしょう。気温も高く、内陸を中心に真夏日が続きそうです。日中は蒸し暑くなるでしょう。
全国的に猛暑となっていますが、道内も例外ではなく、近年でも暑さが厳しかった2021年でも7回しか観測されなかった熱帯夜が、17日現在、既に12回も観測されるなど、夜の暑さも厳しくなっています。なお、2022年は熱帯夜の観測はありませんでした。この先1週間でも夜間の気温が25度を下回らない、熱帯夜となる地点が出てくるかもしれません。夜間でも冷房を使用したり、寝る前にもしっかり水分補給をするなど、真夏の睡眠時の熱中症対策も必要となりそうです。

2週目(8月26日〜9月1日) 平年より高い気温となる確率70〜80パーセント

天気は数日の周期で変わりますが、日本海側やオホーツク海側では気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べて曇りや雨の日が多くなる見込みです。
太平洋高気圧の張り出しが弱まると、北の高気圧との間に前線が停滞し、北海道付近にかかるでしょう。このため、雨の強まりには注意が必要です。
そろそろ一雨ごとに気温が下がる時期となりますが、今年は一旦寒気が流れ込んでもすぐに暖かい空気が戻り、なかなか気温が下がらないことが考えられます。平均気温が平年より高い確率は、日本海側と太平洋側で80パーセント、オホーツク海側でも70パーセントで、真夏日とはならなくなっても秋が深まったと感じられるほどの涼しさにはならなそうです。

3〜4週目(9月2日〜15日) 前線の停滞する日が多くなる恐れも

天気は数日の周期で変わるでしょう。平均気温は引き続き高くなりますが、次第に空気の変化を感じられる時期となる見込みです。
予想では太平洋高気圧はこの時期でもまだ例年より強めに張り出す傾向が見られ、前線がなかなか北海道付近が離れていかない可能性もあります。7月中旬頃に何度も雨が強まったことがありましたが、その頃のように曇りや雨の日が続くことも考えられます。最新の気象情報に注意が必要です。

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