雨雲発達し線状降水帯形成のおそれも 西日本など被害拡大に警戒

2021年8月17日(火)6時30分 ウェザーニュース

2021/08/17 06:34 ウェザーニュース

今日17日(火)は低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、雨雲が非常に発達しやすくなっています。九州や中国・四国地方や東海地方で大雨に警戒が必要で、午後以降は北日本でも大雨となるおそれがあります。
前線近傍や前線の南側では線状降水帯が形成されるおそれもあり、一連の大雨での被害がなかった地域でも新たな被害の発生に警戒が必要です。

湿った空気で雨雲が発達しやすい状況

今日17日(火)は前線上の低気圧が九州の北から日本海へ進み、その西側の前線は西日本付近に停滞します。この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となるため、雨雲が発達しやすくなっています。
昨日から断続的に雨が強まっている西日本では、今日も局地的に1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降る可能性があります。湿った空気の影響を受けやすい、九州の東シナ海側や、四国の太平洋側、中国地方の西部、東海や甲信などでは、特に大雨に警戒してください。
また、前線近傍や前線の南側では、湿った空気や風向などの条件が重なると「線状降水帯」と呼ばれる危険な雨雲の列が発生し、その場合は局地的に想定以上の大雨となる可能性があります。これまでの一連の大雨で被害がなかった地域でも、新たな被害の発生に警戒が必要です。

前線は週後半にかけ停滞 被害拡大に厳重警戒

新たに降ると予想される雨量 20日(金)朝まで

11日(水)頃から始まった今回の大雨は、1週間以上にわたる長期間に及び、今週後半にかけて続くおそれがあります。
20日(金)朝までに新たに降る雨の量は、西日本を中心に200mmを超え、九州や四国、東海の多いところでは300mm以上となる予想です。
すでに降り始めからの雨が多い所で1000mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となり、地盤が緩んでいて依然として土砂災害が発生する危険性は高い状態が続いています。今後の雨の影響で新たな災害が発生し、被害が拡大するおそれがあります。急な斜面や増水した河川など危険な場所には決して近づかないでください。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報をこまめに確認し、逃げ遅れないよう危険な場所から避難するようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。

ウェザーニュース

「線状降水帯」をもっと詳しく

「線状降水帯」のニュース

「線状降水帯」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ