ハリケーンErnestoがバミューダ諸島直撃 北緯40度近くまで勢力維持か
2024年8月18日(日)11時0分 ウェザーニュース
2024/08/18 10:33 ウェザーニュース
ハリケーンErnesto(エルネスト)が大西洋を北上し、バミューダ諸島を直撃しました。今後も北上を続け、北緯40度近くまでハリケーンの勢力を維持する見込みです。
大西洋は北のエリアまで海面水温が高い
カリブ諸島周辺で発生したトロピカル・ストームErnestoは大西洋に進んでハリケーンに発達しました。アメリカ本土には近づかなかったものの、大西洋に浮かぶバミューダ諸島を直撃し、激しい嵐に見舞われました。
ハリケーンの動きが遅いことから、荒天は現地時間の18日(日)にかけて続く見込みです。
大西洋は海面水温が平年より高く、ハリケーンや台風などの勢力維持に必要な海面水温が28℃前後のエリアが北部まで広がっています。先日、関東に接近した台風7号が接近時まで非常に強い勢力になったのと同じように、ハリケーンErnestoも緯度の高い所までハリケーン勢力を維持する見通しです。
世界の熱帯低気圧を監視しているウェザーニュースのグローバルストームセンターは少なくとも北緯39度に達するまでハリケーンと予想し、アメリカの国立ハリケーンセンターもほぼ同様な見解です。
去年から継続している海面水温の高い状況は、ハリケーンや台風が緯度の高い所まで勢力を維持することに寄与していると考えられます。