強い台風19号、台風20号 ともに今週日本列島に接近へ
2018年8月19日(日)6時50分 ウェザーニュース

2018/08/19 06:53 ウェザーニュース
19日(日)3時現在、強い台風19号(ソーリック)は小笠原近海を、台風20号(シマロン)はトラック諸島近海を、ともに西北西に進んでいます。
今週は2つの台風が日本列島へ接近する予想で、荒れた天気に警戒が必要です。
台風19号

▼台風19号 19日(日) 3時現在
存在地域 父島の南西約350km
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 955 hPa
最大風速 40 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
台風19号は太平洋高気圧に阻まれる形で速度を落としており、この先は西よりに進路をとる予想です。
21日(火)から22日(水)にかけて九州や奄美地方にかなり接近する見込みです。

台風19号が進むと予想されている海域は海面水温が28℃以上と高く、台風は今後も発達を続けて、今日19日(日)にも非常に強い勢力となる予想です。
沿岸近くまで海水温は高いため、勢力を保ったまま陸地へ接近するおそれがあります。広範囲が台風の暴風域に入り、大荒れとなるおそれがありますので、早めの対策が必要です。
また、台風の東側を吹く湿った風の影響で、西日本の太平洋側は接近前から雨が降りやすく、台風から離れていても大雨になる所がありそうです。
台風20号

▼台風120号 19日(日) 3時現在
存在地域 トラック諸島近海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
台風20号は高気圧の縁を吹く風に流される形で19号を追うようにしばらく北西に進み、来週の中頃には日本の南の海上に達する見込みです。
その後の進路は、台風19号の動向や高気圧の勢力などにより不確定要素が大きいものの、日本列島に接近・上陸する可能性もあるため、今後の動向にも注意が必要です。
とりうる進路にはまだ幅がありますので、随時最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前
台風19号の名前「ソーリック(Soulik)」は、ミクロネシアが提案した名称で、伝統的な部族長の称号からきています。
台風20号の名前「シマロン(Cimaron)」は、フィリピンが提案した名称で、野生の牛のことをさしています。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。