アメリカ・北大西洋域のトロピカル・ストーム(発達した熱帯低気圧)は発生ペースが記録的に早い

2020年8月24日(月)18時20分 ウェザーニュース

2020/08/24 18:16 ウェザーニュース

日本では台風8号が沖縄に接近中です。今年は7月に1つの発生しないなど、発生ペースは現在も遅くなっています。一方でアメリカ・北大西洋域のトロピカル・ストームの発生ペースは記録的な早さです。

日本時間の24日(月)現在、メキシコ湾に一時ハリケーンまで発達したMarco、キューバ付近にLauraがあります。アメリカではトロピカル・ストームまで発達した熱帯低気圧に関して、海域毎に毎年、頭文字Aから順に命名され、北大西洋域ではMarcoが今年の13番目です。平年の年間発生数が12.1個ですので、すでに上回ったことになります。
8月中に"M"から始まるトロピカル・ストームが発生するのは、2005年の9月2日を上回り、1950年以降では最も早い記録です。なお、アルファベットの名前は"W"まで準備されており、さらに発生した場合は、Alpha、Betaと続きます。2005年は最終的に27個発生し、最後のトロピカルストーム・Zetaと命名されています。

2つのトロピカル・ストームは相次ぎ上陸のおそれ

世界の熱帯低気圧を監視しているウェザーニュースのグローバルストームセンターによると、Marcoは日本時間の25日(火)にもルイジアナ州の沿岸にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
Lauraもキューバ沿岸を北西進してメキシコ湾に入り、最盛期にはハリケーンまで発達して、Marcoの後を追いかけるようにルイジアナ州もしくはテキサス州に接近、上陸する見込みです。相次ぐ接近、上陸で被害の発生が懸念されます。

【参考】熱帯低気圧の分類

熱帯低気圧の分類

トロピカル・ストームは日本の”台風”の勢力に近いものの、風速の基準が「10分間平均最大風速」と「1分間平均最大風速」で違うため、単純に比較することは出来ません。
Marco、Lauraはともに台風8号に比べると若干弱い勢力と解析されています。(日本時間24日(月)午後においての比較)

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