土日の全国天気 関東から北は「滝のような雨」の降る所も 東海から西は熱中症に警戒
2022年8月26日(金)17時46分 tenki.jp
8月最後の土日、関東から北では「滝のような雨」の降る所もあり、道路の冠水などのおそれがあります。一方、東海から西では、暑さが厳しいので、熱中症にお気をつけください。
関東から北 「滝のような雨」の降る所も
27日土曜は、前線が北・東日本付近に停滞するでしょう。この前線は、ゆっくり離れていくので、前線に向かって、雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込む状態が、28日日曜にかけて続きそうです。
そのため、北海道は雲が多く、27日土曜の昼過ぎから28日日曜にかけて、太平洋側東部を中心に、断続的に雷を伴った「激しい雨」が降るでしょう。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に、十分注意が必要です。
東北も、28日日曜の午前中にかけて、雨雲が発達しやすいでしょう。北陸は、27日土曜は雨や雷雨となりますが、28日日曜は、天気が回復へ向かいそうです。
関東甲信は、28日日曜午前中にかけて、雷を伴った「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降り、大雨となる所がありそうです。「非常に激しい雨」とは、滝のように降る雨で、車の運転は、危険なレベルです。
雨雲が予想以上に発達した場合や停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。アンダーパスなど、道路が冠水するおそれもありますので、落雷、突風、降ひょうにも、ご注意ください。
東海から西 熱中症に警戒
一方、東海から西は、2日間とも広く晴れるでしょう。
ただ、27日土曜は、午後は大気の状態が不安定になり、天気が変わりやすくなりそうです。晴れていても、突然の雨や雷雨に、お気をつけください。
そして、東海から西では、この2日間は「厳しい残暑」に警戒が必要です。最高気温は、2日間とも32℃前後の所が多いでしょう。熱中症情報を見ますと、土日とも「危険」または「厳重警戒」となっています。
8月最後の土日で、お出かけを予定している方は、熱中症対策が欠かせません。
あると便利 熱中症対策グッズ
夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
(熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)