土星が「衝(しょう)」を迎え見頃 8月最後の日曜日 天体ショー見られる所は?

2023年8月27日(日)14時45分 tenki.jp

きょう8月27日(日)、環(わ)のある惑星として人気の土星が「衝(しょう)」を迎え、見頃のピークとなります。「衝(しょう)」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈む頃に東の空から昇り、太陽が昇る明け方の頃に西の空に沈むため、一晩中見ることができます。観察できる所は?

土星が「衝(しょう)」

環(わ)のある惑星として人気の土星が、きょう8月27日に「衝(しょう)」となり、観察のピークを迎えます。
衝とは、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。衝の頃の土星は、地球との距離が近くなるなどにより明るくなり、衝の前後数日間は0.4等という明るさで夜空に輝きます。さらに、見かけの直径(視直径)も大きくなっていて、望遠鏡で拡大すると見ごたえのある様子を観察できるでしょう。
衝の頃の土星は、太陽が沈む夕方の頃に東の空から昇り、太陽が昇る明け方の頃に西の空に沈むので、一晩中見ることができます。
土星は、美しい環を持つ惑星です。木星、天王星、海王星にも環がありますが、小望遠鏡で見事な環を見ることができる惑星は土星だけです。望遠鏡を持っている人はぜひ土星に向けて、他の惑星とはまったく違う興味深い姿を楽しんでみてください。大きな望遠鏡で見ると、環の構造や本体の縞模様なども見えてきますので、地域の天文台や科学館などが開催する天体観望会に参加するのも良いでしょう。
土星の環は約15年周期で傾きが変わり、その開き方が変化して見えます。2017年頃には環が最も開いていましたが、2023年は開き方がだいぶ小さくなり、細い環となって見えるようになりました。2年後の2025年には環を真横から見ることになります。立派に見える土星の環ですが、実はたいへん薄いため、真横から見ると環が一時的に見えなくなります。もし望遠鏡で土星を見る機会がありましたら、このような環の見え方の変化にも注目して観察してみてはいかがでしょうか。

天体ショー楽しめる所は?

きょう27日(日)は、湿った空気や、日中の昇温、上空の寒気などの影響で、北海道〜九州にかけて局地的に雨雲が発達し、ゲリラ雷雨となっています。
ただ、今夜(27日)は、ゲリラ雷雨となっている所も、次第に解消してくる見込みです。西日本を中心に、雲の間から天体ショーを楽しめる所があるでしょう。
土星の衝(しょう)の前後数日は、ほぼ一晩中、土星を見ることが出来ます。今夜(27日)観察出来ない所は、あす(28日)以降、再チャレンジしてみてください。

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