スーパーやコンビニで買える「意外な非常食」とは? 普段の買い物ですぐに調達できる、おいしい備蓄一覧

2024年8月30日(金)20時15分 All About

地震や台風など、いつ起こるか分からない自然災害。いざという場合に備えて、非常食の用意をしておくと安心です。今回はスーパーやコンビニなど、普段の買い物の範囲で調達でき、防災用にも重宝する食品をご紹介します。

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8月30日から9月5日は防災週間。いつ起こるか分からない自然災害に備えて、非常食の用意をしておくと安心です。今回はスーパーやコンビニなど、普段の買い物の範囲で調達でき、防災用にも重宝する食品を紹介します。

備蓄には「1週間×人数分の非常食」が望ましい

内閣府によると、災害用として最低3日分、可能であれば1週間×人数分の非常食を備蓄するのが望ましいとのこと。
非常食というと、乾パンやアルファ米などが思い浮かびますよね。こうした非常食は賞味期限が長く、災害時の備えとしてあると安心です。またそれ以外にも、普段から食べ慣れている食品を災害時にも活用する「ローリングストック」を実践しておくと、実際に災害が起きた時に慌てなくても済むのではないでしょうか。

普段から食べている食品を「非常食」にする

家庭では「非常食」と「ローリングストック」の2本立てで備蓄するのがおすすめです。ローリングストックしやすい食品としては、缶詰やレトルト食品、インスタント麺などが定番。今回はそれ以外に、非常食になる食品を紹介します。
いずれもそのままで食べられる、またはお湯やカセットコンロで完結するもの。そして、コンビニやスーパーなど普段よく行く場所で購入できる食品です。ただ、普段から食べながら備えるローリングストックなので、一般的な非常食よりも賞味期限は短め。賞味期限が半年前後〜1年ほどのものが中心になっています。

【主食】早ゆでパスタ&パスタソース

通常ならゆでるのに10分前後かかるパスタでも、早ゆでパスタなら1〜3分程度と超時短に。パスタソースやうどんソースと一緒に常備しておくと、災害時でも食事にバリエーションが生まれます。
また、パスタは少ない湯量&余熱でも火が通る優れもの。フライパンや鍋にパスタが浸るほどの水を入れて沸かしたら、必要量のパスタを入れて再沸騰させ、表記時間の半分ほど加熱します。その後は火を消し、フタをして残り時間放置すれば柔らかくなります。水もガスボンベも節約できるのでおすすめですよ。

【主食】パリパリ麺

サラダのトッピングとして市民権を得てきたパリパリ麺。皿うどんの麺と同様に、すでに揚げてあるのでそのままでも食べられますし、麺自体に味付けはされていないのでサラダ以外にも幅広く使えます。
災害時なら、例えばレトルトやフリーズドライの中華丼や親子丼など、とろみのある食品をかければあんかけ焼きそば風に。お茶漬けの素やラーメンスープを加えてもいいですね。

【主菜】乾燥マッシュポテト

お湯を加えるだけで作れる乾燥マッシュポテトも、災害時には大きな味方になります。牛乳や豆乳だとさらに風味よく作れそうなので、常温で保存できる牛乳や豆乳と一緒に用意しておくとよいかもしれません。
食べやすい大きさに丸めてサッと焼く、コンソメ顆粒と多めのお湯でスープに、細かくしたパリパリ麺を使ってコロッケ風にするなど、いろいろ使えます。

【主菜】魚肉ソーセージ&チーズかまぼこ

おやつやおつまみにぴったりの魚肉ソーセージやチーズかまぼこ。災害時は食事が炭水化物に偏りがちなので、ツナやサバの缶詰と同様に、手軽にたんぱく質がとれる魚肉ソーセージもそろえておくと安心です。
加熱殺菌されているので常温で保存でき、賞味期限が約90日と長めなので、普段から買い置きしておくと非常時に役立ちますよ。
ちなみに魚肉ソーセージのフィルムがオレンジ色なのは、紫外線によるソーセージの変色を防ぐため。保存は常温でOKですが、直射日光が当たらない場所にしましょう。

【野菜・果物】野菜ジュース、野菜チップス、ドライフルーツなど

災害時に手に入りにくいのが生野菜やフルーツ類。じゃがいもや玉ねぎなどの根菜類は日持ちするので、普段から多めに買っておくのがいいですね。
非常食としては、野菜ジュースやチップス、ドライフルーツやナッツなどを常備しておくのがおすすめです。生野菜より栄養価が低くなりますが、不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が摂取できます。

【栄養補助】ミロ、グラノーラ、オートミール

筆者が毎日のように飲んでいるのが粉末の麦芽飲料「ミロ」。鉄分、カルシウム、ビタミンDなど、いつもの生活でも不足しがちな栄養素が補給できるので重宝しています。栄養バランスが崩れがちな災害時にも手軽に取り入れやすいですよね。
画像は袋タイプですが、災害用に買っておくなら個包装のスティックタイプがおすすめ。水で溶かして飲むだけでなく、常温保存できる豆乳で割ったり、ペースト状にしてパンやビスケットに塗ったりと、非常時でもアレンジができます。
また、グラノーラやオートミールなどのシリアル食品も、食物繊維や鉄分、ミネラルなどが含まれているので、非常食として役立ちます。

【持ち歩き用】プロテインバー、キャラメル、ようかん

災害は家にいる時に起こるとは限りません。外出先でも困らないよう、持ち歩きできる小さな食品を用意しておきましょう。おすすめはプロテインバー。たんぱく質を中心にビタミンやミネラルも含まれていて、腹持ちが良いです。
また、ようかんやキャラメルなどの甘いものもエネルギー源になるので、カバンに入れておくといいですね。
食べたことがない非常食ばかりだと、とっさの事態に作り方が分からなかったり、好みが合わなかったりすることもあるかもしれません。不安な災害時でも、食べ慣れた食品を非常食にすることで、食事の時間だけはホッとできるはず。
いつもの買い物にプラスアルファで災害に備えてみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:田窪 綾 プロフィール
調理師免許を持つフリーライター。約8年間のレストラン・キッチン勤務経験を生かし、食分野を主軸に活動中。飲食店&新商品取材、オーナーインタビュー、グルメコラムを中心に、「ツギノジダイ」「近代食堂」など複数メディアで執筆を行う。
(文:田窪 綾)

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