うまくいかない時期でも心が折れない「すごい考え方」とは?
2024年8月31日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
「自分の人生を変えたい」と思っている人におすすめなのが『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「今までの思考を変えてくれたすばらしい本」「自分の人生をあきらめずに、まずはやってみようみようという気になった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。
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本当に数字はすべてを証明してくれるのか
「数字を出してください」
他のものはいいから、とにかく実績だけを見せろという恐ろしい言葉だ。
学生も会社員も自営業者も、数字で評価される世の中である。世間はいつも数字という結果で実力を証明しろと要求する。
オーディション番組の優勝者が、最高の実力と魅力を持つ歌手として認められ、車の販売台数がもっとも多いディーラーが、優秀な社員と認められる。成果主義の社会では、当然の言葉に聞こえる。
もう一度考えてみよう。
本当に「結果」が「実力」なのだろうか?
プロセスに不備があっても、運に恵まれて思いがけない成果を出す人もいる。
正しいプロセスでベストを尽くしたのに、運悪く失敗する人もいる。
成功は複雑な条件が絡み合って生まれるが、多くの人は前者を称賛し、後者には厳しい評価を下す。
しかし、結果だけがすべてを証明するわけではない。
プロセスのほうがずっと重要だ。
「もうがんばれない」「休みたい」と思ったときに僕がやったこと
僕が運営するYouTubeの登録者数が10万人ぐらいになった頃のことだ。
このとき、僕はもう限界かもしれないと感じていた。
1日3〜4時間しか寝られず、仕事に出かけるときはついため息が漏れた。
「いつまでがんばり続けられるだろうか?」
くじけそうになってきた頃、僕は“キープゴーイング”すべきかどうか、しばらく悩んだ。
正直言って、そろそろ休みたかった。
それでも立ち止まることなく、YouTubeにいっそう多くの時間と誠意を注ごうと決めた。
成功させたいという気持ちのほうが大きかったからだ。
今振り返ってみると、その選択は正しかった。
努力している人には、いずれ「神様」がほほえむ
YouTubeチャンネルを成長させたい、という僕の目標ははっきりしていた。そのためには、実力を伸ばさなくてはならない。
僕の動画が多くのユーザーの目に触れて、数百万の再生回数を記録する「大ヒット動画」になることや、登録者数が爆発的に増加することは、自分でコントロールできる領域ではない。
「YouTubeのアルゴリズム」という神にゆだねるしかない、「運の領域」に属する。
でも、台本作成、編集といった「実力の領域」では、自分が努力すればいい。
睡眠時間を削ってでも実力をつけていけば、今よりいい結果が出せるはずだ、という確信があった。
その後、短期間で登録者数が激増したのは、運がよかったからではなく、僕が実力を伸ばしたからだろう。
困難な時期こそ、実力を磨き上げる
このように、準備ができている者だけが目にすることのできる光がある。
YouTubeのアルゴリズムの恩恵も、その1つだ。
あなたがこれまでにアップした動画の1本が、おすすめ動画に表示されて、話題を集めたとしよう。
30万人の人がこの動画を見たとしたら、そのうち何人がチャンネル登録をしてくれるだろうか。
内容のクオリティーや興味をそそるサムネイル、気の利いた字幕や編集などが、チャンネル内のその他の動画でも証明されなければ、単なる一発屋で終わってしまうかもしれない。
なかなか結果が出ないときは、「努力したって意味がない」と思ってしまうこともあるだろう。
努力の価値を実感できず、やる気が失せてしまうのだ。
あなたの試みは成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。
それでも、実力の領域をブラッシュアップしていけば、きっと昨日よりいい未来に出会えるはずだ。
※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。