【老後は上機嫌】101歳の現役営業が教える…ときには「あきらめを受け入れる」ことも必要と断言するワケ
2024年8月31日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
101歳、現役の化粧品販売員として活躍している堀野智子(トモコ)さん。累計売上高は約1億3000万円で、「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定されたキャリア61年のトモコさんが、年をとるほど働くのが楽しくなる50の知恵を初公開した話題の書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)が「堀野氏の技法は、ヒュミント(人間による情報収集活動)にも応用できる」と絶賛(日刊ゲンダイ・週末オススメ本ミシュラン)する世界一の先輩による“人生訓”は、アナタの疲れた心を元気にしてくれる!
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思い入れの強い商品をお客さんに届ける幸せ
そんな数々の仕事の経験を通してみても、化粧品のセールスの仕事は、格別な魅力があるように感じられました。その理由の1つに、私ほどポーラ化粧品への思い入れが強い人間は、そういないと思えたというのがあります。
私は好奇心旺盛で、自分がいいと思ったものを伝えたいという気持ちが強く、何かにつけて「堀野さんからそう聞くと、自分も使ってみたくなる」とか「その方法、試してみたくなる」などとよく言われていました。
そんな私が、こと自分が使っている化粧品の話になると、一段と熱が入るのです。
笑顔あふれる生活を送って欲しい
使い始めてから私の肌がいかによくなったか、使い心地はどんななのか、これまで紹介した人たちがいかに満足しているか、シリーズの全部をそろえるとそれなりの金額になるけれども、月賦で買わせてもらえるので主婦にも手を出しやすいこと……。
さらには、近所の奥さんを私の家に招いて、実際に私が使っている化粧品を手にとってもらい、顔や手につけてあげて、お手入れの真似ごとまでする始末です。
自分で使うだけでなく、他の人に正しい商品知識を伝えて、この素晴らしい化粧品をもっと広く知ってもらい、より多くの女性がきれいになって、笑顔あふれる生活を送って欲しい……きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、本当にそう思うようになったのです。
人生には「タイミング」というものがある
とはいえ、当時の私は3人の子どもを抱える家庭の主婦で、末っ子はまだ9歳と手がかかる年ごろです。
そのころ、ポーラ化粧品の美容部員になるには、福島から仙台まで行って講習を受けなければなりませんでした。心引かれながらも、自分の家庭環境を考えると、時期尚早とあきらめる他ありませんでした。
人生にはタイミングというものがありますよね。どんなに望んでも、条件的にその望みを叶えられないこともあれば、思わぬ方向から予想もしなかった話が飛び込んでくることもあります。
ときにはあきらめを受け入れることも必要
私はあまり1つの考えに執着しないほうなので、「今やれないなら仕方ないな」と考えを変えました。
今の時代、あきらめることは、よくないことみたいな風潮がありますが、ときにはあきらめを受け入れることも必要なんじゃないかと思います。
少なくとも、あきらめることに罪悪感を抱く必要はないんじゃないでしょうか。今、やれることをやって、いつか巡ってくるかもしれない「そのとき」を楽しみに待つ。それでいいと思うんです。
※本稿は、『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。