台風は進行方向の右側ほど危険 その理由とは

2020年9月3日(木)14時30分 ウェザーニュース

2020/09/03 12:39 ウェザーニュース

現在、台風10号が日本に向かって北上中で、過去最強クラスで九州・沖縄に接近するおそれがあります。
一般的に台風の中心に近い地域ほど雨風が強まりますが、その中でも進行方向に向かって右側が特に危険と言われています。
ではなぜ、進行方向の右側と左側で影響度が異なるのか、詳しく解説していきましょう。

風:風向きの相乗効果で勢力が増

進行方向に向かって右側は風が強くなると言われています。
その理由は上の図の通り。
右側は、台風を動かす風の向きと中心に向かって吹き込む風の向きが一緒になり、風の勢力が増してしまいます。
一方、左側は台風を動かす風の向きと、中心に向かって吹き込む風の向きが異なるため、互いに打ち消し合い、勢力は右側ほど強くはありません。

雨:積乱雲を生む南の風向き

台風は、風だけでなく強い雨ももたらしますが、雨も右側で強くなる傾向にあると言われています。
先程も少し説明しましたが、台風は中心に向かって反時計回りに風が吹き込んでいます。
つまり、今回の台風10号の進路で考えると、九州など西日本では中心に向かって海からの暖かく湿った空気を取り込んでいることになります。

この先は、進路とともに自分が住んでいる地域が台風の右側・左側どちらに位置するのかにも注目し、早めに対策を行うことも必要です。

参考資料など

【参照・参考元】
気象庁「台風に伴う風の特性」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/2-1.html
【衛星画像】
NICT-情報通信研究機構

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